就職氷河期の本当の恐さとは、日本全体の採用人数の少なさではなく、企業と学生が互いに「二極化」していくこと。そのような変化を踏まえて、採るべき学生を採用するために。

2月に入ってエントリーシート提出を求める企業が増えてきました。
当社の就職活動向けSNSを活用頂いている学生さん達も、いろいろと考え悩みながらエントリーシートを作成しています。彼らが受けている各社のエントリーシートの質問項目を見てみると、その企業の色が出ていて面白いなぁと思う反面、学生の提出文章などを読むと本当に差別化(選考)できるのだろか…と思うこともあります。

さて「2010年入社の就職活動は氷河期」なのでしょうか。
中途採用をストップする企業は多数ありますが、新卒採用を「止めたい」という企業はあまり多くはないように感じています。
ただ「2009年は何があるか分からない」上、発表した採用数よりも少なく採用した場合のイメージ悪化の問題もあって、ギリギリまで採用数を公開しないで「採用人数未定」のままに採用活動を続けたいと考えている企業が多いのも事実のようです。

この状況が続くと、いくつかの課題が出てきます。

1.内々定が、企業の雇用余力の確認に応じて段階的に出ることにより企業・学生双方がいつまで活動を続ければ良いのか決定できない。
内々定を出したとしても、学生側は安心できずに就職活動を継続することになる可能性があり、内々定辞退率が上昇して企業側の採用活動も長期化する。

2.企業側は、内々定を出す学生を絞り込むため、人間性や相性のような要素に偏った採用になり易く、結果的に「内定を沢山もらう(潰しが利く)学生」と「どこからも内定がもらえない学生」の二極化が進む。
景気が良い時は「個性的な学生」が好まれ、学生からは「ベンチャー企業」が好まれるのですが、2010年入社はそのどちらもが望まれないかもしれません。


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