バログン出場停止取消、1人の独断と報道 FIFA規律委員長が決定…他17人に「相談されず」
アメリカ代表は決勝トーナメント1回戦でベルギーに1-4で敗戦した
アメリカ代表FWフォラリン・バログンが北中米ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦で受けたレッドカードが取り消された騒動について、新たな事実が浮上した。
フランス紙「レキップ」は現地時間7月12日、バログンの出場停止処分が解除された決定は国際サッカー連盟(FIFA)の規律委員会において「たった1人のメンバー」によって下されたものだったと報じている。
バログンは決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(2-0)でレッドカードを受け、本来であれば続くベルギーとの激突は出場停止となるはずだった。しかし、この退場処分が取り消されたことで、バログンはベルギー戦に先発出場して89分間プレー。チームは1-4で敗れ、バログン自身も3本のシュートを放ちながら枠内は1本にとどまり、攻撃陣を牽引することはできなかった。
この処分撤回を巡り、同紙は英紙「サンデー・タイムズ」の報道を引用する形で内幕を紹介した。記事によると、バログンのレッドカードを取り消す決定は、FIFA規律委員会の委員長を務めるアラブ首長国連邦(UAE)出身のモハマド・アル・カマリ氏が単独で行ったものだという。「他の17人のメンバーは誰も相談を受けなかった」と伝えられており、組織内での合意がないまま決定されたプロセスにスポットが当てられている。
この裁定の前には、ドナルド・トランプ氏が処分の再検討を求めるなどの動きがあり、カマリ委員長は後に声明を出して決定を正当化しようと試みていた経緯もある。当事者であるバログンの出場は叶ったものの、チームの敗退とともに、W杯の舞台裏で起きた異例の決定プロセスが大きな波紋を広げている。(FOOTBALL ZONE編集部)

