【セカイシンフォニー2026】 ・大阪国際会議場メインホール(グランキューブ大阪) 開催日:6月7日 ・パシフィコ横浜 国立大ホール 開催日:6月13日

 セガとColorful Paletteは6月13日、パシフィコ横浜 国立大ホールにて、東京フィルハーモニー交響楽団・セカイシンフォニースペシャルバンドによるコンサート「セカイシンフォニー2026」を開催した。このイベントはiOS/Android用リズム&アドベンチャーゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」に収録されている楽曲を、オーケストラとスペシャルバンドで奏でるコンサートとなっている。

 当日は、スペシャルゲストとして「Leo/need」天馬咲希役の礒部花凜さん、「MORE MORE JUMP!」桐谷遥役の吉岡茉祐さん、「Vivid BAD SQUAD」白石杏役の鷲見友美ジェナさん、「ワンダーランズ×ショウタイム」草薙寧々役のMachicoさん、「25時、ナイトコードで。」暁山瑞希役の佐藤日向さんが出演し、それぞれ生歌を披露してくれた。今回は、パシフィコ横浜 国立大ホールでの昼公演の模様を紹介していこう。

 なお、本記事にはセットリストが掲載されている。大阪公演では演奏曲が一部異なる場合があることをご了承いただきたい。

会場入口にはフラワースタンドやフォトスポットが設けられ、撮影のために大勢が行列を作っていた

パシフィコ横浜 国立大ホール 昼公演セットリスト 曲名 歌唱 01:ペンタトニック 02:Sympathy 03:その音が鳴るなら 礒部花凜(天馬咲希役) 04:アイリッド 05:征け Machico(草薙寧々役) 06:ザムザ 07:君の夜をくれ 佐藤日向(暁山瑞希役) 08:私は、私達は 09:Polar Star 吉岡茉祐(桐谷遥役) 10:透過する温度 11:街 鷲見友美ジェナ(白石杏役) 12a:オルターエゴ 鷲見友美ジェナ(白石杏役)、佐藤日向(暁山瑞希役) 12b:エンヴィーベイビー Machico(草薙寧々役)、佐藤日向(暁山瑞希役) 12c:モザイクロール (Reloaded) 礒部花凜(天馬咲希役)、鷲見友美ジェナ(白石杏役) 13a:如月アテンション 礒部花凜(天馬咲希役)、吉岡茉祐(桐谷遥役) 13b:グッバイ宣言 吉岡茉祐(桐谷遥役)、Machico(草薙寧々役) 14:群青讃歌 礒部花凜(天馬咲希役)、吉岡茉祐(桐谷遥役)、鷲見友美ジェナ(白石杏役)、Machico(草薙寧々役)、佐藤日向(暁山瑞希役) ~アンコール 15:ハローセカイ 16:Worlders 礒部花凜(天馬咲希役)、吉岡茉祐(桐谷遥役)、鷲見友美ジェナ(白石杏役)、Machico(草薙寧々役)、佐藤日向(暁山瑞希役)

オーケストラとスペシャルバンドの迫力ある演奏。ゲストたちが歌うソロ楽曲に静かに興奮

 14時半から始まった昼の部は、「プロジェクトセカイ」5周年アニバーサリーソングとなる「ペンタトニック(作詞・作曲:syudou・バルーン)」からスタート。静かな演奏から入りつつもサビで大きな盛り上がりをみせ、会場の雰囲気をしっかりと温めてくれた。

 続いての2曲目は、ユニット「Leo/need」への書き下ろし楽曲として提供されたオリジナル曲「Sympathy(作詞・作曲:Eve)」。背景の画面にイベントストーリーが流れる中で会場は静かに、しかしこれまで以上にヒートアップしていく。そして流れる3曲目のイントロに合わせて、「楽しんでますかー!」のかけ声と共にステージに登場したのは礒部花凜さん。ここで披露してくれたのは「その音が鳴るなら(作詞・作曲:石風呂)」。今回のイベント「セカイシンフォニー」用に描き下ろされたキービジュアルと同じ衣装をまとってステージ上で歌い上げ、さらにはかっこいいギターソロも魅せてくれるなど、その勢いに会場はすっかり虜になった。

礒部花凜さんによる「その音が鳴るなら」

 4曲目と5曲目はユニット「ワンダーランズ×ショウタイム」への書き下ろし楽曲で構成され、イベントストーリーが表示された後に流れた4曲目は「アイリッド」(作詞・作曲:ぬゆり)。オーケストラとスペシャルバンドの一体感が染み渡ってきたところで、ステージにMachicoさんが登場しての「征け(作詞・作曲:せきこみごはん)」が披露された。オーケストラ映えする楽曲をバックに、時にしっとりと、時に力強く歌い上げるMachicoさんの声が会場を包み込み、誰もがその世界に引き込まれてしまったほどだ。

Machicoさんによる「征け」

 6曲目、7曲目はユニット「25時、ナイトコードで。」に書き下ろされた楽曲となる。6曲目に演奏されたのは「ザムザ(作詞・作曲:てにをは)」で、奏のセリフに合わせて曲のイントロが始まり、思わずグッときた。これもまたオーケストラに合う楽曲で、次の7曲目「君の夜をくれ(作詞・作曲:古川本舗)」では佐藤日向さんが登壇し、しっとりと歌い上げてくれた。

 続いて、8曲目と9曲目は「MORE MORE JUMP!」に書き下ろされた2曲。8曲目の「私は、私達は(作詞・作曲:Guiano)」は、オーケストラと合わせてスペシャルバンドとの一体感も大きく感じられる演奏で、ピアノの旋律も美しい曲だ。そして9曲目の「Polar Star(作詞・作曲:鳥屋茶房)」では、吉岡茉祐さんが登場して表現力豊かに歌い上げ、その雰囲気に会場も飲み込まれていった。

 そして前半最後のパートとなる10曲目と11曲目は、「Vivid BAD SQUAD」に書き下ろされた楽曲となった。10曲目として披露されたのは「透過する温度(作詞・作曲:ササノマリイ)」で、「プロジェクトセカイ」のリアルイベントでは初演奏となる、オーケストラに映える1曲。前半締めの「街(作詞・作曲:jon-YAKITORY)」では、鷲見友美ジェナさんがステージに。演奏中には「みんなの声も聞かせて!」とリクエストし、会場からはやや控えめにではあるもののしっかりとコーラスを入れる場面も見られ、一体感を感じられる曲となった。

佐藤日向さんによる「君の夜をくれ」

吉岡茉祐さんによる「Polar Star」

鷲見友美ジェナさんによる「街」

ユニットの垣根を越えたペアでの歌唱に、客席は大いに興奮

 約20分間の休憩を挟んでの後半は、「セカイシンフォニー」初となる、ユニットの垣根を越えてペアでのシャッフル歌唱が披露された。1曲目は「オルターエゴ(作詞・作曲:Misumi)」で、歌うのは鷲見友美ジェナさんと佐藤日向さんのペア。時折入る会場の手拍子に合わせてリズム良く歌う2人の姿に、観客の視線は釘付けとなった。

 ここからはメドレーのような感じで曲が続き、続いて演奏されたのが「エンヴィーベイビー(作詞・作曲:Kanaria)」。歌唱担当ペアはMachicoさんと、1曲目から引き続きの佐藤日向さん。2人が交互に歌うことで、お互いが前のフレーズよりも力強く発声するように感じられ、まるで切磋琢磨しているかのような状態になっていった。その迫力に、会場は終始圧倒されっぱなし。

 さらに3曲目として「モザイクロール(Reloaded)(作詞・作曲:DECO*27)」が、礒部花凜さんと鷲見友美ジェナさんによって歌い上げられる。2人の格好良い姿に、会場のテンションも大いに盛り上がっていった。

 ここでMCタイムとなり、5人揃ってのトークが披露された。まずは、今回のイベントについての感想として、礒部花凜さんは「大阪公演とは違う空気感もあって新鮮に歌えた」とコメントしてくれた。吉岡茉祐さんは「(今日のために)3DMVをいっぱい見てきました」、鷲見友美ジェナさんは「横浜の皆さんはみんな元気」と続けた。そして、先程ペア歌唱を見せてくれたMachicoさんが「素敵な演奏で皆さんに歌を届けられてとてもハッピー」と言うと、佐藤日向さんは「ペアは珍しいので、新鮮に感じてもらえたかと思います」と、それぞれが答えてくれた。

 「まだまだ続きます!」とのかけ声から再開されたシャッフル歌唱の4曲目は「如月アテンション(作詞・作曲:じん)」で、歌を披露してくれたペアは礒部花凜さんと吉岡茉祐さん。ポップな曲調に合わせてオーケストラとスペシャルバンドがノリ良く演奏を重ねると、続いて「グッバイ宣言(作詞・作曲:Chinozo)」がしっとりと始まり、シャッフル歌唱のラストを飾る曲にふさわしく、観客と共に盛り上がっていった。ここでのペアは吉岡茉祐さんとMachicoさんで、楽曲特有の“あの”ポーズも決めてくれて会場は興奮のるつぼに。

 ここで5人が勢揃いしてステージに並び、再びゲストトークタイムとなった。ここでは、彼女たちが身にまとっている衣装が「セカイシンフォニー」用に“にんげんまめ”さんが描き下ろしたメインビジュアルイラストを元に、オリジナルで作ってもらったことが明かされた。さらには会場からの呼びかけに応えて、5人がステージ上でクルリと1回転して衣装を見せてくれるパフォーマンスも披露。歓声と拍手が客席から巻き起こり、短いながらも賑やかな時間となった。

 そして5人の口から「本日最後の曲になります」として発表されたのが「群青讃歌(作詞・作曲:Eve)」。「プロジェクトセカイ」1周年アニバーサリーソングにして、「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」でも挿入歌として登場した楽曲が流れ、会場も手拍子を入れ、盛り上がりも最高潮に達したところで演奏も終わり、5人とオーケストラの指揮者である栗田博文さんがいったんステージから捌けていく。が、全員が途中にあるカメラへ向けてポーズを決めるなどのファンサービスを行い、そのたびに会場からは笑いや大きな歓声が上がっていた。特に、栗田さんは何度もカメラ前を往復し、お茶目なパフォーマンスを見せて会場を笑いの渦に巻き込みつつ捌けていった。

 大きな手拍子を受けて、再び栗田さんが登壇するとアンコールタイムがスタート。1曲目として演奏されたのは、「ハローセカイ(作詞・作曲:DECO*27)」。オーケストラの力強い演奏とスペシャルバンドの絶妙なシンフォニーで、楽曲終了時にはこれまでにないほどの拍手が会場から巻き起こった。ここで栗田さんが手招きをして礒部花凜さん、吉岡茉祐さん、鷲見友美ジェナさん、Machicoさん、佐藤日向さんの5人をステージに呼び、最後のゲストトークタイムに。次が本当に最後の曲と発表され、合わせて「みなさん一緒に立って歌ってくれますか」との提案に、1階席では全員がペンライトを持ってスタンディング。そうして5人で歌う最後の曲「Worlders(作詞・作曲:じん)」が流れると、会場からはこの日一番の手拍子とコールが入り、オーケストラコンサートとは思えない盛り上がりを見せた。こうして昼の部の全プログラムは終了となり、コンサートは大成功のうちに幕を閉じた。

ゲームでは見られないペア歌唱やオーケストラ×スペシャルバンドの演奏を堪能。盛りだくさんの内容に大満足

 今回のコンサートでは、「プロジェクトセカイ」に登場するキャラクターを担当する声優がソロで、時には別ユニットの声優とペアで歌を披露するなど、ゲームをプレイしている人にとって、ゲーム内では体験できない、まさに夢のような時間を過ごすことができた2時間だった。こういう機会はめったにないだけに非常に盛り上がった。

 また、オーケストラとバンドのコラボレーションで奏でられる楽曲は、ゲーム中に収録されている音源ともまた違うため新鮮に感じられ、非常に満足度の高いコンサートだった。出演した声優たちのトークも面白く、来場した人は大満足して帰途についたのではないだろうか。

 オーケストラコンサートといえば演奏を静かに聴くものと考えられがちだが、「セカイシンフォニー」ではすべての楽曲ではないものの、途中で手拍子を入れたり声出しも可能など、若干ライブイベントに近いノリで進行していく。これならば、オーケストラコンサートはちょっと……と二の足を踏んだ人でも参加しやすいはず。もし次回があれば、ぜひとも足を運んでみてほしい。

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オフィシャル写真撮影:国府田利光