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大分県内の病院で働くミャンマー人の女性3人が、外国人の合格率30%とされる難関の国家資格「介護福祉士」を取得しました。

【写真を見る】ミャンマーの女性3人が難関「介護福祉士」に一発合格 国内情勢悪化で来日、夜勤中も勉強…たゆまぬ努力が実を結ぶ

「日本語の壁」乗り越え

3月16日に合格した女性3人は、大分県豊後高田市にある千嶋病院の認知症病棟で勤務しています。「介護福祉士」は、知識や技能の習得を国が証明する介護分野での唯一の国家資格です。

テェ・ス・カインさん:
「これはミャンマー語です。母国語でノートを書いた方が覚えやすいから最初は全然わからなくて、職場の先輩に聞いて少しずつ勉強したら理解できるようになりました」

ミャンマー国内の情勢悪化から特定技能制度を利用し、3年前に来日。初めての介護職でしたが、知識や経験を高めて外国人の合格率わずか30%という高い壁を突破しました。

エイ・エイ・アウンさん:
「3人で1回で合格することができ、とてもうれしかったです」

「ありがとう」の言葉を糧に

彼女たちの仕事は、認知症患者の食事・入浴・排泄などを介助します。一人ひとりに声をかけてコミュニケーションを取りながら接します。

ティリ・テッ・カインさん:
「食事介助では、むせやすい人にはとろみをつけます。大丈夫な人はそのまま飲んでもらいます。今はもう慣れましたね」

慣れない漢字に苦労しながら、40人以上の患者の名前を覚えた彼女たち。さらに症状の重さは人によって違うため、それぞれに寄り添った対応も必要です。

エイ・エイ・アウンさん:
「利用者さんから笑顔で『ありがとう』と言われたときは、うれしかったです。この仕事を続けていけると思います」

たゆまぬ努力…夜勤の間も参考書

3人が仕事や生活に慣れるため、周囲もサポート。病院のスタッフが、仕事以外にも日本の文化やルールを教えています。

千嶋病院 中道直実主任:
「合格って聞いたときには良かったと思いました。夜勤のときもずっと本を見ながら患者さんの見守りもしてくれて、ずっと勉強していたと思います。国は違っても同じ介護職、専門職なので、同じ分野で一緒に働けると感じています」

3人は寮の同室で生活を共にしています。休みの時間が合えば、散歩や買い物を楽しみ、時には旅行に行くことも。共に過ごす時間は、互いを高め合う力にも変わっています。

エイ・エイ・アウンさん:
「日本語もまだ勉強を続けていきます」

ティリ・テッ・カインさん:
「後輩たちにも介護技術を教えてあげたいと思います」

テェ・ス・カインさん:
「介護福祉士に合格したことで、みんなと一緒に協力しながら、信頼される介護福祉士になりたいです」

異国の地で手を取り合い、夢を叶えた3人。磨き上げた技術と温かい気遣いは、出会う人の心に届いています。