石破首相、G20首脳会議に出席…北朝鮮とロシアの接近に深刻な懸念を表明へ
【リオデジャネイロ=太田晶久】石破首相は18日午前(日本時間同日夜)、ブラジルで開幕した主要20か国・地域(G20)首脳会議に出席した。
2日間の日程を通し、「法の支配」に基づく国際秩序の維持や、機能不全が指摘される国連安全保障理事会改革の必要性などを訴える方針だ。
首相は17日夜(日本時間18日午前)、政府専用機でブラジル・リオデジャネイロのガレオン空軍基地に到着し、18日午前の「飢餓と貧困」をテーマにしたセッションでG20首脳らとの議論を開始した。
首相は一連の首脳会議で、ロシアのウクライナ侵略を「法の支配」に基づく国際秩序への明確な挑戦だと改めて断じ、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮とロシアの接近に深刻な懸念を表明する。パレスチナ自治区ガザにおける戦闘や人道状況を巡っても、全ての当事者に国際法の順守を求める。
首相はこうした課題に国連安保理が対処できていないとして、常任・非常任理事国双方の拡大を支持する立場を示し、具体的な議論を呼びかける考えだ。
首相は期間中、英国との首脳会談のほか、新興・途上国「グローバル・サウス」との関係強化に向け、ブラジルやメキシコの首脳らとの会談も行う方向だ。