G20の関連会合=16日、リオデジャネイロ(ゲッティ=共同)

 【リオデジャネイロ共同】日米欧の先進国に新興国を加えた20カ国・地域(G20)首脳会議が18日、ブラジル南東部リオデジャネイロで開幕する。治安が懸念されるリオは各国要人の安全確保に向け、2016年のリオ五輪以降で最大規模の警備が敷かれ、厳戒態勢に入る。

 会議は19日まで。16日にペルーで閉幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席していた石破茂首相、バイデン米大統領、中国の習近平国家主席ら各国の首脳が順次ブラジルへと移動。G20首脳会議では、議長国ブラジルが主要テーマとして掲げている飢餓・貧困・格差との闘い、気候変動、国際機関のガバナンス改革をはじめ幅広い分野の議論が期待される。

 そのリオでは貧富の格差やはびこる麻薬を背景に、殺人や強盗などの事件が頻発。警察など約2万6千人が展開する。18〜19日は国内各地の空港とリオを結ぶ市内中心部のサントスドゥモン空港を閉鎖し、交通渋滞緩和のため20日まで休日扱いとなる。

 10月にはバスジャックのほか、犯罪組織と警察の銃撃戦も発生した。