マンチェスター・ユナイテッドの暫定監督を務めたルート・ファン・ニステルローイ氏が、選手たちに最後のメッセージを届けていた。英『ザ・サン』が伝えている。

 10月28日にエリック・テン・ハフ監督の解任と同時に、コーチを務めていたファン・ニステルローイ氏の暫定監督就任が発表された。レジェンドに率いられたチームはカラバオ杯レスター戦(○5-2)で勝利を収めて再発進すると、その後の3試合も無敗で切り抜け、4試合3勝1分けと復調の兆しを見せ、ルベン・アモリム新監督にバトンが渡されることとなった。

 しかし、ファン・ニステルローイ氏はコーチには復帰せず。退団することが発表された。

『ザ・サン』によると、ある関係者は「ルートはクラブを愛しているからこそ、ユナイテッドに残りたかった」と語りつつ、「しかし、彼は現実的でもある。アモリムがバックルームスタッフを含めて全権を掌握することを望んでいることも予想していた」と話している。その言葉通り、ファン・ニステールローイ氏だけでなく、レネ・ハケ氏、イェレ・テン・ルーウェラール氏、ピーター・モレル氏も入閣せずに退団することが発表された。

 愛するクラブのために去ることを決断したファン・ニステルローイ氏だが、この4試合の経験が自身にとってプラスに働くと確信しており、選手たちに最後のメッセージも届けたようだ。再び、関係者が続ける。

「彼は選手たちに、オールドトラフォードに復帰できて、4試合にわたってクラブを率いる機会を得られたことをとても嬉しく思っていると話したようだ。それは彼の監督としてのキャリアに役立ち、ユナイテッドとの元々強い絆をさらに強めた。彼はいつか戻ってくるかもしれないという考えを諦めていない」

「彼は、選手たちにそのすべてを明確に伝えただけでなく、新監督のために全力を尽くすように要求したようだ」

 アモリム体制初陣は24日。プレミアリーグ第12節でイプスウィッチと対戦する。