Appleが落とし物探索アプリ「探す」をアップデートし、落とし物の現在地を表示できるURLの共有機能「Share Item Location」を追加したことを発表しました。Share Item LocationはiOS 18.2のパブリックベータ版の一部としてリリースされています。また、今後数カ月以内に複数の航空会社で「探す」を活用した荷物の位置特定サービスを受けられるようになることも決定しています。

Appleの「探す」で、紛失した持ち物の位置情報を他社と共有できます - Apple (日本)

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/11/apples-find-my-enables-sharing-location-of-lost-items-with-third-parties/

「探す」はiPhoneやMacなどのApple製品同士で形成されたネットワークを駆使して紛失物の位置情報を特定することが可能で、「探す」に対応する紛失物ならインターネット接続が途切れても周囲に誰かのApple製品さえあれば位置を知ることができます。

新たに追加されたShare Item Locationを使えば、「探す」で特定した紛失物の位置情報を他人と共有できます。Share Item Locationを使う際の画面はこんな感じ。



Share Item Locationを実行すると紛失物の位置情報を表示するURLが発行されます。



URLからは「紛失物の位置情報をマップ上に示すインタラクティブなウェブサイト」にアクセス可能。これにより、持ち主以外の人も紛失物の位置を確認できます。また、URLは紛失物が持ち主の手元に戻った際に失効するほか、7日間で期限切れになります。



Share Item Locationの発表に合わせて、「エアリンガス」「エア・カナダ」「ニュージーランド航空」「オーストリア航空」「ブリティッシュ・エアウェイズ」「ブリュッセル航空」「デルタ航空」「ユーロウィングス」「イベリア航空」「KLMオランダ航空」「ルフトハンザ」「カンタス航空」「シンガポール航空」「スイスインターナショナルエアラインズ」「ターキッシュエアラインズ」「ユナイテッド航空」「ヴァージンアトランティック航空」「ブエリング航空」などの航空会社が、「探す」の位置情報表示機能を荷物の場所特定サービスに組み込むことも発表されました。さらに、国際航空情報通信機構(SITA)の荷物追跡システム「WorldTracer」でShare Item Locationがサポートされることも決定しています。