為末大、日本の指導者には「愛がありすぎる」！？海外との違いを熱弁

海外の指導者にあって、日本の指導者にないものについて為末大氏が自身の見解を示した。為末氏は「最近多い質問ですね」と述べ、海外での自身の経験を交えつつ、日本と海外の指導方法の違いについて語った。為末氏は日本のコーチについて、「レベルは世界で比べてかなり高い」と評価し、特にジュニア世代の指導者に対する尊敬の念を示した。

その上で、日本の指導者の特長は、「人を育てている」、一億総教育者のような意識で、技能だけではなく人間の育成を重視する点を強調した。しかし、「選手への介入が強くなる」ことによって、選手の自主性が育ちづらいという課題もあると述べた。対照的に海外の指導は「脱落する自由もある」とし、選手が自己責任で成長していく環境が整っていることを挙げた。

為末氏は、海外の指導法は「最後まで救済しない」という冷たさがある一方で、「選手の自主性が育つ」良い点があると述べた。特にトップ選手の育成においては、「突き放しが自主性を鍛える鍵」との見解を示し、日本の温かさがかえって自主性の育成を妨げる場合があると分析した。

動画の締めくくりに、視聴者には「俺はこう思う、私はこう思う」といった活発な議論の場が生まれることを期待した。