小沢一郎氏(写真:アフロ)

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立憲民主党の小沢一郎氏が2024年10月25日にXで、自由民主党が、裏金事件で非公認とした衆院選候補者側に対して2000万円を振り込んだと報じられたことに言及した。

関係者が反論するなか、「本当に怒りたいのは国民である」と述べている。

「石破総理は報道に逆ギレ、この人もなんだか怒っている」

「しんぶん赤旗」が23日、自民党が、非公認候補が代表を務める党支部に2000万円の政党助成金を振り込んでいたと報じた。報道を受けて石破茂首相は、あくまで党支部への支給で非公認候補者が選挙活動に使うことはないとし、報道に「憤りを覚える」とも発言した。

小沢氏は一連を糾弾し続け、23日にはXで、「政党選挙区支部と候補者は一体。公認候補と同額の二千万円ものお金を振り込んでおいて、『本人に支給していない』は通らない。完全に公認料で非公認は見せかけ」と投稿。石破首相の発言には24日、「怒りは選挙向けのポーズ」と批判した。

一方で2000万円を支給された側の反応は。無所属で東京24区から立候補した萩生田光一氏は、同日にXで釈明の動画を公開した。振り込みは報道後に初めて知り、選挙には使用していないと報告。「突然このような資金を振り込まれても、正直申し上げてありがた迷惑な話だと思います」といい、「あらぬ誤解」を招いているため、返金を含めた対応を党本部と協議すると伝えた。

この発言に対して、小沢氏は25日、次のように持論を展開している。

「2千万円といえば大金。それが『連絡も無く勝手に振り込まれ、ありがた迷惑?』。一体どういう金銭感覚なのか?呆れ返る。石破総理は報道に逆ギレ、この人もなんだか怒っている。しかし、本当に怒りたいのは国民である」

萩生田氏は「返金手続きを完了」

萩生田氏は25日にXで、自民党第24選挙区支部の緊急役員会を開催したとし、次のように対応したことを説明している。

「本交付金は年間を通じて交付される正当なものではありますが、振り込み時期や金額が誤解を招く可能性があると判断いたしました。

また、党勢拡大を求められているものの、現在無所属で活動しているため、その目的を達成することが困難であることを理由に、返金することを決定しました。

会議終了後、党本部にその旨を申し出、指定された口座への返金手続きを完了いたしました。

選挙戦も今日を入れてあと二日、無所属候補として正々堂々と戦い抜く覚悟ですので、皆様のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます」