富士ソフトが3日ぶり大幅反落、KKRによる第1回のTOBへの賛同継続を発表
富士ソフト<9749.T>が3日ぶりに大幅反落している。前週末18日の取引終了後、米投資ファンドのKKR<KKR>が行っている株式公開買い付け(TOB)について、賛同と応募推奨の意見を改めて表明した。KKRは富士ソフトに対し1株8800円とするTOBを2段階で行う予定で、第1回のTOBが実施中となっている。富士ソフトに対しては米ベインキャピタルが1株9450円でのTOBを提案しており、更に富士ソフトの創業者で大株主の野沢宏氏が17日、同社に対し、KKRのTOBに対する賛同と応募推奨意見を取り下げ、ベインへの賛同及び応募推奨意見を出すべきだとの考えを表明している。創業者と企業側の対立構図が浮き彫りとなるなか、ベインによるTOBの実現性を見込んで買い向かった投資家による売りが出たようだ。富士ソフトはKKRによる第2回のTOBと、ベインによるTOBに対する意見については決定しておらず、当該意見は各TOBの開始時に決定する予定としている。ベインはTOBを開始する条件として、富士ソフトによる賛同の意見表明を挙げていた。
出所:MINKABU PRESS
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