食中毒

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中国メディアの華商法は10日、四川省の飲食店で食事をした複数人が下痢を発症し、そのうち1人が死亡した可能性があると報じた。

記事によると、このほどSNS上で、今月上旬に同省徳陽市綿竹市の中国料理店で大勢が食事をしていたところ、高齢者や子どもを含む多くの人(一部では「55人」との情報も)が下痢の症状を訴え、そのうち56歳の女性1人が死亡したとの投稿があった。

その後、関係者とみられるユーザーから「亡くなったのは私の叔母で、まだ50代だった」「私の母があの店に食べに行こうと言った。私は行きたくなかったが、あんなことが起きた。うちの家族は幸いそれほど食べていなかったので症状は軽かった。母は今朝、あのおばさんが食中毒で亡くなったと言っていた。以前はよく遊びに行っていたので気持ちが落ち着かない」といった投稿があったという。

華商法の記者が問題の飲食店に電話をかけたがつながらなかった。綿竹市政府の関係者は「そのような報告は受けていない」と話し、同市衛生健康局は「よく分からないが、おそらくほかの部門が処理を担当しているのだろう」と回答した。

一方、同市疾病コントロールセンターの担当者は「事件後、関係部署がサンプリング調査を行っており、結果はまだ出ていない」と説明。同市市場監督管理局の職員は「事件を非常に重視しており、公安、疾病管理部門などが共同で調査チームを設置して、調査・確認に当たっている」と述べた。ただ、死人が出たかどうかについては明言しなかったという。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では一般ユーザーらが関連の話題を投稿しているが、事件について報じた一部メディアの投稿が削除されるなどしている。(翻訳・編集/北田)