3年連続の地区優勝を決めたドジャース【写真:ロイター】

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ドジャースは地区優勝

 大谷翔平投手が所属する米大リーグ・ドジャースは26日(日本時間27日)の本拠地パドレス戦に勝利し、3年連続の地区優勝を決めた。ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらスター選手を抱えるが、怪我人が多いこともあり東海岸のニューヨーク記者はポストシーズンの「アンダードッグ」と位置づけている。

 右ひじの手術の影響により、今季は打者に専念している大谷が前人未到の50本塁打&50盗塁(50-50)を達成。本塁打、打点の二冠は濃厚で、打率も27日時点で2位。三冠の可能性すら残す躍動で、ドジャースを引っ張った。大谷にとってはメジャー7年目で初のポストシーズンとなる。

 ただ、ドジャースのポストシーズンについて、米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は厳しい見方をしている。自身が格付けしたポストシーズンのパワーランキングで、ドジャースを6位としており、自身のXでは「アンダードッグ」と評価した。

 同紙公式サイトで公開されたパワーランキングの記事は「MLBポストシーズン・パワーランキング:生き残るのはパドレス、アストロズ」との見出しがつけられた。レギュラーシーズンの成績よりも、勢いのある選手、勝ち上がりそうなチームを分析している。

 レギュラシーズンではナ・リーグ西地区でドジャースに次ぐ2位となったパドレスを、ヘイマン記者は1位評価している。直近の58試合で41勝17敗と快進撃。ドジャースとの差を一気に縮め、優勝争いを最終盤まで繰り広げた。

パドレス1位の理由「期限直前に獲得した…」

 記事では「ダルビッシュ有にメッツ・キラーのジョー・マスグローブが復帰し、ディラン・シーズ、マイケル・キングとともに強力な先発ローテを構成し、期限直前に獲得したタナー・スコット、ブライアン・ホーイング、ジェイソン・アダムのおかげでブルペン陣も圧倒的だ」と投手陣が先発、リリーフともに充実していることを理由の一つに挙げた。

 パドレスは昨年、フアン・ソト、ブレイク・スネル、セス・ルーゴを擁しながらポストシーズンを逃した。「今季も100試合終了時点までは同じだったというのは信じがたい」と快進撃が始まる前は同様の勝率であったと伝えている。

 一方、ドジャースについては「最もエキサイティングなタレントと経験豊富なリリーフ陣がおり、やり遂げることも有り得る」と評価しながらも「しかし新エースのジャック・フラハティ、復帰したヨシノブ・ヤマモト、期待外れのウォーカー・ビューラー、出番を待っているルーキーのランドン・ナックの先発ローテは計算ができない」と特に先発投手陣に不安を抱えているとした。

(THE ANSWER編集部)