茂木氏、中国での日本人児童刺殺事件に言及 3億5000万円で警備員1人「本当に十分なのか」自民総裁選演説
自民党総裁選に立候補している茂木敏充幹事長(68)が、東京・秋葉原で行った街頭演説で、中国広東省の深圳市で起きた日本人学校に通う男子児童(10)の刺殺事件に触れ「3億5000万円で、一人の警備員で、本当に十分なのか」と訴えた。
19日に行われた総裁選9候補による街頭演説で、茂木氏は「この話から始めなければなりません」と、44歳の中国人の男が起こした事件について言及した。
徐々に熱を帯び「外務省は来年の予算で、中国に暮らす子どもたちの安全のために3億5000万円の予算をうけ、これによってスクールバス1台一人の警備員をつける計画にしています。しかし、それで十分なのか!」として異議を唱えた。
茂木氏は「二度と同じ問題を起こさない。これを強く徹底します。邦人の命は、世界中どこにあっても日本が、政府が守っていかなければならない」と海外在住日本人の安全について強く訴えた。
「経済で失敗すると政権が倒れます。外交で失敗すると、国が傾くんですよ!私は総理として国を引っ張っていきたい。2年2カ月外務大臣を務めてきました!」と、これまでの実績もアピールしていた。
温厚なイメージとは違う力強い演説に、現地では“茂木コール”も上がった。街頭演説のニュースを取り上げたYouTubeには「テレビと違う」「昭和人の私は、パッションある演説に田中角栄さんを思い出してウルッときたりもした」とのコメントも寄せられた。
(よろず~ニュース・杉田 康人)