大相撲九月場所>◇十二日目◇19日◇東京・両国国技館

 18歳の小兵力士が土俵際、“驚異の背筋力”で大逆転。体重60キロ以上も離れた巨漢力士を豪快に転がす妙技を決め、「細いけど筋肉すごっ」「背筋つええ」など驚きの声が相次いだ。

【映像】背中がすごい…18歳小兵、衝撃の逆転白星

 見事に逆転勝利を遂げたのは、三段目五十枚目・幸乃富士(伊勢ヶ濱)。平成18年(2006年)生まれ18歳の幸乃富士は、身長169.1センチ・体重84.2キロの小さな体格の力士だ。

 十二日目に対戦したのは、幸乃富士とは20歳以上も歳が離れたベテラン39歳の三段目四十八枚目・常陸號(藤島)。常陸號は身長    182.4センチ・体重144.5キロの巨漢でもあり、身長差13.3センチ、体重差60.3キロと一回りも体格差のある対決となった。

 体格では劣る幸乃富士だったが、この日は抜群の運動神経を見せた。立ち合いすぐに左前みつを取った幸乃富士は、常陸號に突き放されそうになるも耐え、右を差してもろ差しに組んで攻めていった。胸が合うと有利な巨漢の常陸號が詰め寄ってきたものの、土俵際、幸乃富士はうっちゃりのように体を捻らせながら逆転のすくい投げを決めた。小よく大を制した一番に館内は大いに沸き、両国国技館は拍手と歓声で包まれた。勝った幸乃富士は3勝目。敗れた常陸號は4敗目を喫した。

 土俵際、驚異的な身体能力で逆転勝利を遂げた幸乃富士に、ネット上では「すごい」「背筋つええ」「細いけど筋肉すごっ」「かっこいいわ」「さすがの運動神経」と仰天するファンが相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)