鈴茂器工、上期経常を36%上方修正・最高益予想を上乗せ

写真拡大

 鈴茂器工 <6405> [東証S] が9月18日大引け後(15:00)に業績修正を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.9億円→9.4億円(前年同期は4.8億円)に35.5%上方修正し、増益率が44.2%増→95.4%増に拡大し、従来の8期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。
 なお、通期の経常利益は従来予想の19.1億円(前期は14.9億円)を据え置いた。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2025年3月期第2四半期累計期間の業績につきましては、当社の主要顧客である外食・小売業における機械化や省人化の動きは引き続き継続しており、製品需要は堅調に推移しております。 このような環境の下、国内は、原材料価格やエネルギー価格の高騰、人手不足の進行等により、外食・小売業にとっては厳しい事業環境は続いておりますが、外食需要の回復継続、インバウンド需要の拡大、人手不足を背景とした省人化の動きは継続し、製品需要は堅調に推移しております。製品・業態別では、寿司ロボットはスーパーマーケットからの増設需要や新規出店に伴う製品需要が堅調に推移しているものの、寿司業態における入替・増設需要などが想定よりも低調に推移しております。一方、ご飯盛付けロボット(Fuwarica)はレストラン・食堂業態を中心に大手チェーン店への入替需要や新規顧客の増加が進んでおり、国内売上高は想定を上回る見込みとなりました。 海外は、インフレや金融引き締め、ウクライナ情勢や中東地域での地政学リスクの長期化などを背景に不透明な状況は継続しているものの、外食・小売業における日系企業の海外進出の増加、人手不足の深刻化や人件費の高騰による省人化の動きの継続、日本食の普及拡大により、製品需要は拡大しております。地域別では、北米における日本食の普及や日系企業の進出が加速し、機械化や省人化の動きも高い水準で推移しており、製品需要が想定よりも拡大しているほか、欧州においてもウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰や供給懸念に伴う事業者への影響は継続しているものの、前期より取り組んでいる現地事業者への需要の掘り起こし等の効果により、製品需要の回復が進んでおり、海外売上高も想定を上回る見込みとなりました。 このような動向を踏まえ、当第2四半期連結累計期間の売上高は前回予想を上回る見通しとなりました。当第2四半期連結累計期間の売上高予想数値の国内・海外別内訳前回発表予想 今回発表予想 増減額 増減率金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円)(%)国内 5,055 66.6 5,160 65.7 105 2.1海外 2,540 33.4 2,690 34.3 150 5.9合計 7,595 100.0 7,850 100.0 255 3.4 利益面につきましては、国内外における製品および部品の価格改定の効果は概ね順調に推移しているほか、売上高は前回予想を上回る見通しとなったことにより、売上総利益が想定を上回る見込みとなりました。加えて、事業拡大に伴う人員採用の遅れや、今後の新製品や新事業に係る研究開発の遅れなどによる投資コストが一部下期に繰り延べられることにより販売費及び一般管理費が減少する見込みとなりました。その結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益は前回予想を上回る見込みとなりました。 なお、2025年3月期通期の業績につきましては、国内外における需要環境が不透明な状況や、前述のコストが下期に繰り延べられる見込みであることなどから、前回予想を据え置いております。以上(注)上記に記載した予想数値は、現時点で入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、不確実な要素を含んでおります。実際の業績等は上記予想数値と異なる場合があります。