「みんなが狂喜乱舞さ」大谷翔平の“40-40達成球”を手にした男性が地元局に登場 記念ボールの返却意図はなし?「大切に保管する」

写真拡大

大谷の記念すべき40-40の一球は、果たしてドジャース・ファンだという男性が手にした。(C)Getty Images

 メモリアルな一球の行方は世界的な関心を集めた。現地時間8月23日に行われたレイズ戦で、大谷翔平(ドジャース)が9回裏二死満塁の局面で放った逆転の40号アーチのそれだ。

【動画】大谷翔平が大台の40号に到達!「40-40」達成をサヨナラ弾で決めたシーン

 まさに大谷しか描けないような漫画以上のストーリーであった。相手左腕コリン・ポシェのスライダーを右中間へ打ち上げ、ドジャース・ファンが熱狂する劇的なサヨナラ満塁弾を叩き込んだ。

 この一発で、背番号17は、史上6人目となる「シーズン40本塁打・40盗塁」を達成。そんな歴史的な一打だったからこそ、ホームランボールの行方に注目が集まった。

 記念すべき一発は右翼席で弾んだ後、グラウンドにはね返る。それをレイズの中堅手ホセ・シリが拾うと、「(40-40を達成したボールと)知らなかった」という29歳は、スタンドのファンにポーンと投げ返してしまったのだ。球団関係者も見失った行方は錯そうしたが、果たして手にしたのは、息子とともに初めてドジャースタジアムに観戦に訪れていた男性ファンのトロイ・ブエンテオさんだった。

 騒動から一夜が明けた現地時間8月24日にロサンゼルスの地元局『KTLA』の取材に応じたブエンテオさんは「まるで電気が走ったような感じで、みんなが狂喜乱舞するような状態だった。僕らのいたところにボールが帰ってきたとき、4、5秒ぐらい、まさに大混乱さ。本当に大混乱だった」と回想した。

 シリが放り投げたボールが自分と息子の足の間にあると認識するまで、「どっかに行ってしまったと思った」というブエンテオさんは、記念球を発見した際に「やったぞ! ほんとにゲットしたぞ」と思わず叫んだという。

「正直言って、普通のボールに見えますよね。でも私にとってとても特別なボールになりました。私は長い野球ファンで、オオタニの記録したマイルストーンの重要性は知っています。だけど、ファンをやってきて、ファウルボールや選手が練習している時のボールにすら近づいたことすらなかったから驚きなんです」

 今後はボールを正式な認定に出す予定だというブエンテオさん。その後に大谷本人に差し出すかどうかは、「今は分からない。大切に保管するつもりですよ。試合でボールに触ったこともなかったし、これはずっと夢見ていたことなんだ」と興奮気味に語っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]