オンラインマーケットプレイスとファストファッションの大手として知られるSHEINが、同じく中国系のマーケットプレイスプラットフォームであるTemuを著作権侵害で訴えたことがわかりました。SHEINはTemuがデザインを盗用しており、「合法的なマーケットプレイスを装っている」と主張しています。

Shein Is Suing Temu For Copyright Infringement

https://www.404media.co/shein-temu-copyright-lawsuit/



Shein sues Temu over copyright infringement, trade secret theft

https://www.cnbc.com/2024/08/20/shein-sues-temu-over-copyright-infringement-trade-secret-theft.html



SHEINは、Temuが「偽造、企業秘密の盗難、知的財産権の侵害、および詐欺に基づいて構築された違法な企業」だと主張。マーケットプレイスを装っているだけで、実際には出品可能な商品と価格はTemu側が提示しており、また、商品は知的財産権を侵害したものでも構わないと奨励した上に、著作権侵害があっても商品をサイト上から削除できない仕組みになっていて、「マーケットプレイス」を装っているだけだと述べています。

Temuはアプリを展開するにあたって低価格であることをウリにしていますが、SHEINによれば商品販売ごとに助成金を出していてまったく利益は出ておらず、パクリ商品や標準的水準と比べて低品質な商品を販売することで損失を最小限に抑えているとのこと。

また、Temuの従業員がSHEINから盗み出したベストセラー商品や価格に関する情報をもとに、SHEINのベストセラー商品をコピーして販売したと主張しています。

さらに、TemuはSNSでまるでSHEINであるかのように装った広告を出して人を誘導しようとしたり、インフルエンサーに「SHEINよりも安くて高品質」と誤った主張を行うように指示していたとのこと。

この件について、Temuはコメントを発表していません。

なおSHEINは、「Temuのビジネスに不法に干渉するために、脅迫的戦術を用いている」として、Temuから訴えられています。また、リーバイ・ストラウス(リーバイス)やH&M、ユニクロといったアパレルメーカーからもデザインを盗用しているとして訴えられています。