木の伐採作業の際に必要な事前準備を怠り、倒木の下敷きになった従業員に内臓損傷など全治9か月のけがを負わせたとして、静岡県浜松市天竜区の森林保守管理業者と代表の男性が書類送検されました。

浜松労働基準監督署が労働安全衛生法違反の疑いで書類送検したのは、浜松市天竜区の森林保守管理業者と代表の男性です。

労基署によりますと、2024年3月28日、浜松市天竜区の山林で業者の複数の従業員らが太さ54センチの木の伐採作業をした際、木におよそ4センチの太さのつるが巻き付いたまま、チェーンソーを用いて伐採。

その結果、木が予期しない方向に倒れて正社員の男性が下敷きになり、内臓損傷や肋骨骨折など全治9カ月のけがを負ったということです。

業者と代表の男性は本来、従業員らに対し、伐採の前につるを外すなどの安全措置を講じるよう指示しなければならなかったのに、これを怠った疑いが持たれています。

労基署は代表の男性と業者の認否について明らかにしていません。