オスプレイ墜落事故は「部品の不具合や搭乗員の判断ミス」 防衛省が山口県や岩国市に説明
去年11月、岩国基地を離陸したアメリカ軍のオスプレイが墜落した事故で、防衛省は「部品の不具合や搭乗員の判断ミス」が原因だったと山口県や岩国市に説明しました。
この事故は去年11月、岩国基地を離陸したアメリカ空軍のオスプレイが鹿児島県沖で墜落し乗員8人全員が死亡したものです。
国の説明によりますと、このオスプレイはエンジンの動力をプロペラに伝えるギアボックスの内部で、破断した歯車の破片が他の歯車の間に挟まり動力が伝わらなくなったということです。
さらに緊急着陸を求める別の警告灯が表示されると、操縦士は近くにあった離島ではなく屋久島空港への着陸を試み、墜落しました。
国は歯車が破断した原因は「特定できていない」とする一方、新たな安全対策を講じることで同様の事故を予防するとしています。
(中国四国防衛局・田實博幸 局長)「非常に稀な事故と捉えている。40万時間以上飛んでいて今まで起きたことがない。オスプレイの構造上には問題はない。」
(岩国市・福田良彦市長)「主要な部品は頻度を上げて交換・点検をする必要性を市から改めて国に要請した。基本的なことがないがしろになっていたことは、正直大きな驚きを隠せない。」
岩国基地にはことし、墜落した空軍機と「機体構造が同一」とされるアメリカ海軍のオスプレイが配備される計画です。
福田市長はオスプレイの安全性について「これまでになく市民の関心が高まっている」とし、一層の安全対策を国に要請しました。