写真はイメージです(以下同じ)
こんにちは。暑い日が続きますがお元気でしょうか? これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

人の恋愛・婚活の現場を見ていると、季節にものすごく左右されると感じます。人が結婚したくなって焦るのは「お正月」がピークです。いろんな異性に会ってみて、出会いに積極的になります。日照時間も短いし、寒いと寂しくなりやすいのも関係していそうです。あとは女性の場合「誕生日前」も出会いに積極的になります。

その逆で、婚活において「夏」は恋が始まりにくい季節です。

◆「汗臭くて無理」「乳首浮いてる」夏は恋が始まりにくい

男性は一般的に、暑いとカッコよく見せることよりラクな恰好を選びがち。

「なんか汗臭かった。生理的に無理」
「初デートなのに短パンで来た。すね毛だらけの足で清潔感がない」
「Tシャツを1枚で着てるから、乳首が浮いてて気持ち悪かった」

こんな理由で断られる男性が増えます。

身だしなみにはより気を付けないといけないけれど、そもそも猛暑で不快指数が高い季節は、皆さんデフォルトでうっすら不快です。よりイライラしやすくなり、男性からアプローチがあっても簡単にご縁を切りたくなりやすいです。また、暑いとあまり寂しさも感じないのです。

今回紹介するのは、出会う男性みんなにイライラしているというエミさん(仮名・34歳)のお話です。

◆最高気温36℃の日に「まさかの場所で待ち合わせ」

エミさんはマッチングアプリと結婚相談所で婚活中です。マッチングアプリは20代の時も使ったことがあるそうですが、その時と比べて「会える男性の質が下がった」ことに危機感を持っていました。

「若くないからえり好みしている場合じゃないのは分かるんですけど、どの男性もなんかちょっと……」と不満を語り始めるエミさん。

「なんかちょっととは?」
「コミュニケーション力がない人が多いんです。結婚相談所で最初に仮交際した人は、LINEで『子どもは欲しいですか?』って質問してきたんです。欲しくないわけじゃないけれど、100%産めるかどうかも分からないし、私だって仕事もしているし妊活がどこまでできるのかもわからない。男性が理由の不妊だってあるのに。何より付き合ってもいないのに子ども欲しいって希望が一致しているから結婚しようとはならないですよね」
「それはそうですよね」

「別の方は、最近のデートで最高気温36℃って分かっているのに『渋谷のハチ公前待ち合わせ』って言ってきたんです。お店も駅から10分以上歩くカフェでした。『暑くて大変だね』って言われたけど、大変だって考えたら分かるんだから、お店の中で待ち合わせとか、駅から近いお店にすればいいのに。こっちは暑くてもうお化粧も崩れまくってました。それでも頑張ってオシャレしているのにあっちは短パンで来るし……なんかもう……。それで交際終了しました」

この調子で、男性たちの悪口が止まりません。

◆男性に怒る彼女の“致命的なカン違い”

「暑いのが分かっているのなら、エミさんから『暑いからお店待ち合わせにしませんか?』ってお願いしていいんですよ。お願いというより提案。男性にデートプランを任せるとお店のセレクトは外れることも多いから、女性が主導権を持ってプランを提案したほうが満足度が高いんですよ」
「お願いや提案をするって、思いつきませんでした」
「それができないと、付き合ってからも不満は溜まりますからね。男性に“察すること”を期待しないようにしましょう」
「あ〜、察しないことにイライラしていたんだと思います」

と言いつつも、まだ不満が残っている様子のエミさん。

「……でも天気予報とか普通、見ません?」