「私って“幼いおばさん”だったんだ」35歳女性の気づき。20人に連続でフラれた“残酷な理由”は
こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

私自身が髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験から、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
◆人気がない婚活者は「価値観の合う人」に出会うこともできない

結婚相手の理想は時代によって変わります。今は男性も女性もモテる人も非モテもみな「価値観重視」で、価値観が合う人を希望しています。

価値観というのはものすごく都合がいい言葉だと思います。残酷なようですが、人気がない人に価値観が合う相手は見つからないのです。しかし、本人は人気がないという現実には気が付かず価値観が合う人に出会えないと解釈してしまいがちです。

「価値観が合う人を探して婚活しているのに苦戦している」という、幼稚園教諭の麻衣さん(仮名・35歳)がご相談に来ました。女子校から女性ばかりの学部に進学し、職場に出会いはありません。今まで一度も交際経験はないそうです。

婚活パーティーで会話が盛り上がったと思ったら

具体的にどのように苦戦しているのでしょう。

「初めての婚活は去年参加した婚活パーティーです。同い年の男性と、仕事の話で盛り上がったんです。彼は『保育士さんってすごいよね。子どもが好きなんだ』って褒めてくれて。私も相手の男性も映画『ハリー・ポッター』が好きだったので、『メイキング・オブ・ハリー・ポッター』(※)の話に興味津々で、会話が弾んだんです。(※同作のメイキングの裏側を見られるという都内の施設)

でも、他の男性とは共通の話題が見つからなくて。趣味が釣りって言われても『そうなんですね』と相槌(あいづち)を打つのがやっとで、時間が経つのが長く感じました。

希望の相手を書く時には会話が盛り上がった男性の番号を書いたのですが……ハリー・ポッターの彼は別の女性とマッチングしたみたいでした。会話が盛り上がらないと思った男性からは『いいね』が来たけど、私が希望を出さなかったのでマッチングはしませんでした」

今の婚活パーティーでは、男女で数分ずつ会話していき、希望する相手に『いいね』を送ることができます。男性は参加費が高いのもあり、多くの人が優先順位をつけながら希望欄をすべて埋めて『いいね』を送るのに対し、女性は第一希望しか出さない人も珍しくありません。

麻衣さんが会話が盛り上がらないと思った男性も、男性にしたら楽しかったのかもしれませんし、あるいは麻衣さんは第三希望ぐらいかもしれません。

◆30代男性20人にフラれ、寄ってくるのは50代ばかり"

そんな経験があり、婚活パーティーは自分に合わないと思った麻衣さん。マッチングアプリも流行っていますが、麻衣さんは父親や兄弟に見られたくないという理由で、利用したくなかったそうです。

やがて、身元確認のしっかりしている結婚相談所に入会します。「相談できる仲人(なこうど)もいるし、婚活パーティーよりたくさんの人の中から探せるので効率も良い」と思いました。

入会してから7〜8人の男性から申し込み(会ってみたいという打診のこと)が来ましたが、50代以上の男性が多く、最も若い男性でも48歳でした。麻衣さんと同じ30代男性からの申し込みは0件です。

仲人に相談したところ「自分から申し込みしましょう」と提案され、34〜39歳の同年代男性20人に申し込みをしたのですが、お見合い成立は0件でした。

もう一度相談したところ「希望条件を広げてみては? それに、せっかく申し込みしてくれた方ですし、試しにお会いしてみませんか?」と提案されます。試しにお見合いしたアラフィフ男性には初対面で「子どもは欲しいですか?」と聞かれ、気持ち悪くなってお断りしたそうです。