Photo: Tomasz Stachura / Marek Cacaj

超年代物シャンパンってことになるんでしょうか。

海洋考古学チームが、バルト海の海底で偶然驚くべき発見をしています。19世紀の遭難船内で、100本以上のシャンパンとミネラルウォーターのボトルを見つけたのです。しかも、その多くはまだ開封されていない状態でした。

この発見を行ったダイビング会社Baltictechの発表によると、この遭難船はスウェーデンの南、数十kmの海底に眠っているとのこと。

偶然見つけた遭難船

ダイビングチームのリーダーTomasz Stachura氏は、CNNに語っています。

「純粋な好奇心から、長年収集してきた新しいスポットを確認していただけでした。

そのときにこの遭難船に遭遇したのです。重要なものだとは予想しておらず、そもそもダイビングするかどうか迷ったほどでした」

粘土製のミネラルウォーターのボトルはバスケットに入っており、保存状態も良く、ダイビングチームが手に取ることができたそうです。Baltictechによると、当時のミネラルウォーターは貴重な品物であり、その輸送には警察の護衛がついていたとのこと。

Photo: Tomasz Stachura / Marek Cacaj

ドイツのミネラルウォーターだった

CNNによると、Selters社のブランド名のこのミネラルウォーターは、同じ名前のドイツの町のものだそう。この町では800年以上にわたってミネラルウォーターが瓶詰めされてきました。ダイビングチームのメンバーは、シャンパンと水のボトルの多くがまだ密封されていたとコメントしています。

ボトルに押された印から、この船での輸送が1850年から1867年のものだと特定でき、遭難の時期をかなり正確に推定されています。

以前にも見つけていたチームだった

Stachura氏は、バルト海の遭難船には慣れている人物。2020年には、ナチス時代の蒸気船「カールスルーエ」を調査したチームの一員でした。このナチス時代の船は75年間、海底に沈んでいたということです。

「カールスルーエ」のその後の調査で、陶磁器、車両、戦時中の貨物などが船内で確認されました。そしてちょっと紛らわしいんですが、2021年には別の「カールスルーエ」という名前の遭難船が見つかっています。こちらは1940年にノルウェー沖で沈没したナチスの軍艦でした。

チームは来年、今回新しく発見された遭難船へ再訪問する計画を立てているそうです。それまでには、より準備を整えて遭難船を調査できることを期待しているとのことです。

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