「鉄欠乏性貧血」の原因3選! 鉄不足以外にピロリ菌や大腸がんが関係している!?【医師解説】

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「鉄欠乏性貧血」の原因は鉄不足以外もあることをご存じですか? 「ハレノテラスすこやか内科クリニック」の渡邉先生に解説していただきました。

※この記事はMedical DOCにて【「血液検査で貧血と診断された…」血液内科の専門医が原因・症状・対処法を徹底解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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監修医師:
渡邉 健(ハレノテラスすこやか内科クリニック)

鹿児島大学医学部医学科卒業。その後、横浜市立みなと赤十字病院、横須賀共済病院、がん・感染症センター東京都立駒込病院などに勤務、東京医科歯科大学医学部附属病院(現・東京医科歯科大学病院)特任教授、東京医科歯科大学血液内科学教室助教などを務める。2019年、埼玉県さいたま市に「ハレノテラスすこやか内科クリニック」を開院。日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会専門医・指導医。ICLSインストラクター、JMECCインストラクター。

編集部

「貧血」というと、「鉄不足」というイメージがあります。

渡邉先生

たしかに、鉄欠乏性貧血は貧血の原因として最多です。日本鉄バイオサイエンス学会からの報告では、「20~49歳の日本人の19.8~26.6%が鉄欠乏性貧血」と指摘されています。

編集部

鉄欠乏性貧血の原因はなんですか?

渡邉先生

「体が必要とする鉄の量を食事などで十分に摂取できていない」「自己免疫性萎縮性胃炎やヘリコバクター・ピロリ感染などが原因となって鉄吸収障害が起きる」「過多月経や子宮筋腫などの性器出血や、胃がんや大腸がんなどの消化管出血が起きる」という3つが考えられます。

編集部

鉄欠乏性貧血対策として、普段から食事で鉄を多く摂取することを意識した方がいいのでしょうか?

渡邉先生

そうですね。海外では小麦粉などに鉄が添加されていますが、日本ではおこなわれていないため積極的な補給が必要です。