9回、サヨナラ2点タイムリー二塁打を放った坂倉は新井監督と熱い抱擁を交わす(撮影・市尻達拡)

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 「広島4−3ヤクルト」(27日、マツダスタジアム)

 広島が九回2死から逆転サヨナラ勝利を収め、今季3度目の同一カード3連勝。貯金を今季最多の9に増やした。

 1点を追う九回、先頭・上本の安打から2死二塁と攻めた。ここで6番・石原が13球粘って四球を選び好機が拡大、坂倉が左翼への飛球に左翼手・山崎のダイビングキャッチするも届かず、ボールが転々とする間に2者生還。今季初のサヨナラ勝利となった。試合後の新井貴浩監督(47)の一問一答は以下の通り。

 (テレビインタビュー)

 −劇的な幕切れ。今の心境は。

 「最終回の攻撃、みんなの執念を感じました」

 −坂倉の一打。

 「石原が粘っている時にネクストのサク(坂倉)の表情を見ていたんですけど、すっごい気合入っていたので、やってくれると思ってました」

 −石原の四球。

 「本当にね。毎試合出ているわけじゃないんですけど『何とかしたい何とかしよう、つなげよう』という彼の打席の中での気持ちが伝わってきました」

 (ペン囲み)

 −改めて石原の粘りが大きかった。

 「ねえ。すごく気持ちが伝わってきましたね。形じゃないんだと。何とかするんだという。そういう彼の気迫が伝わってきた、素晴らしい打席だった。サクもね、本当よく打ちましたね。粘っている間、サクの表情見ていたんだけど、ものすごく気合入っている顔していたんで『これ、やってくれるぞ』と期待してました。素晴らしいです」

 −石原が台頭した今季、坂倉と刺激し合いながら。

 「やっぱりサクもサクで、もがきながら頑張っているし、コイシ(石原)がいいもの見せてくれてだんだんマスクをかぶる機会も増えてきてるよね。これって、彼が頑張ってつかんでいるチャンスだと思うんで、また2人で切磋琢磨(せっさたくま)してやってもらいたいと思います」

 −劣勢の中でも八回・黒原、九回・矢崎が1点差を保った。

 「最後こういうふうになったのも、ブルペンのピッチャーがしっかり頑張ってくれたおかげだと思います。黒原にしても矢崎も久しぶりだったけどね。0に抑えてくれて、彼らが踏ん張ってくれたので、最後こういうふうな試合になった」