イヤホンをつける客が目立つという(写真はイメージ)

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横浜家系ラーメンとして人気のある東京・早稲田の「武道家本店」の店主が、声かけしても聞こえていない客がいるとして、店内でイヤホンをつけないようXで呼びかけ、関心を集めている。

武道家本店は、2006年に創業し、店に通う大学生らで賑わっている。店の公式Xはあるが、今回は、店主の滝坂滋晃さんが自らのXアカウント(@shige0805)で発信した。

イヤホンつけて動画見ながら食べてるから店の回転が悪くなる」

滝坂さんは、24年6月25日の投稿で、「店内でイヤホンつけるの止めて欲しい」と切り出し、こう呼びかけた。

「ラーメンのお好みを伺っても聞こえてない、ラーメン出す時にお声がけしても聞こえてないから受け取ってくれない、イヤホンつけて動画見ながら食べてるから店の回転が悪くなる」

こうした客のマナーについて、滝坂さんは、「昔はこんな事なかったよ」とぼやいた。マナーが悪い客もいることから、店内には、「スマホ見ながらの食事は禁止」と書いてあるとも明かした。

この投稿は、反響を集めて、様々なリプライが寄せられている。

「そもそも店入ったらイヤホン取るのがマナーだ」
「動画みながら、ゲームをしながら食事をしている客が多すぎ」
「もっと厳しくても良いと思います」

滝坂さんの苦言に対し、共感する声は多かった。一方で、「自分はイヤホン付けて動画見ながら食べたい派」「これイヤホンの性能の問題な気がする」といった意見もあった。

いつごろからイヤホンの客が増えたかについて、店主の滝坂さんは27日、「3年前くらいからイヤホンを付けたお客さんは増えてきました」とJ-CASTニュースの取材に答えた。

「待っている方が後ろに居るのに彼らの事を考えていない」

そして、店主の滝坂さんは、「それがお客さんとの意思疎通を取る際に弊害となっていると感じ始めたのはここ1年くらいです」と説明した。

「席が空くまで店外で待っている間、ラーメンが提供されるまでの間、食事中にイヤホンをつけている方が多いです。マナーが悪いのは大学生に限った話ではないですが、比較的若い20代と見られるお客さんに目立ちます。YouTubeの動画、スマホゲームをやりながら食事する方が多いです」

イヤホンについては、左右が分離した完全ワイヤレスイヤホンがコロナ禍からブームになったとされ、最近は、どこでも着用している人を目にすることが多くなった。イヤホンを着けながら、スマートフォンで動画やゲームに熱中してしまうと、周りの状況に気を配れなくなることもあるらしい。

こうした現状に対し、滝坂さんは、「混雑時にスマホを見ながら、操作しながらの食事はやめて下さい」と注意喚起する貼り紙を出しているとした。店の入り口、店内、客席カウンターの見えやすい場所に貼ってあるという。

「混雑時、後ろに待っているお客さんが居るのにのんびりスマホを観ながら食べているお客さんには注意してます。理由はお店の回転が落ちるから、待っているお客さんが不快に感じるからです」

今のところは、イヤホンについては明記していないという。

このほか、自分勝手に感じるケースとしては、「複数人で来店のお客さんがワイワイしゃべりながらの食事、食べ終わってもスマホを操作してのんびり居座る、などです」と具体例を挙げ、「待っている方が後ろに居るのに彼らの事を考えていないお客さんは迷惑で非常識だと感じてます」と不満を示した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)