【パリ時事】パリ五輪開幕まで1カ月となった26日、パリの観光名所エッフェル塔付近に設置されたカウントダウンの時計は残り30日を示した。

 大会組織委員会のトボワ事務総長は「私たちは素晴らしいものになると信じている。開催の準備はできている」と話す。開会式の式典会場となるトロカデロ広場にはスタンドが設置されるなど各会場付近は準備が進む。

 しかし、五輪一色とはいかない。市民の多くの関心は、間近に控える仏総選挙に傾いている。また五輪会場の多くは住民の生活圏内にあるため、7月の夏季休暇期間を迎えるまでは日常の光景はあまり変わらない。

 大会は警備やテロ対策など課題も山積みだ。政府関係者が総選挙の結果次第では暴動が起きる可能性を指摘するなど、新たな懸念も浮上。7月18日からは開会式会場のセーヌ川両岸への立ち入りに、当局が出すQRコード取得が必要となってくる。