EUのデジタルサービス法(DSA)で定められた、未成年者を保護するための施策がFacebookとInstagramで十分に行われているかどうかについて調査を行う方針を、EUの行政を担当する欧州委員会が明らかにしました。

DSA: Commission opens formal proceedings against Meta

https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_24_2664



EU investigates Facebook owner Meta over child safety and mental health concerns | Meta | The Guardian

https://www.theguardian.com/technology/article/2024/may/16/eu-investigates-facebook-owner-meta-over-child-safety-and-mental-health-concerns

EU opens probe into Meta's efforts to protect minors on Facebook, Instagram - UPI.com

https://www.upi.com/Top_News/World-News/2024/05/16/2931715860492/

EU、メタ調査 未成年保護巡り、DSA違反疑い:時事ドットコム

https://www.jiji.com/jc/article?k=2024051601161

「おすすめ」たどると依存的に EU、メタの未成年対策「不十分」:朝日新聞デジタル

https://www.asahi.com/articles/ASS5J4DZLS5JUHBI02JM.html

欧州委員会が懸念を示した1点目は、FacebookとInstagramの「おすすめ」アルゴリズムで、いわゆる「ウサギの穴」効果を強化している恐れがあり、「児童の身体的・精神的幸福に対する基本的権利の行使や、権利の尊重に対する潜在的なリスクがある」とのこと。

また、未成年者が不適切なコンテンツにアクセスできないようにする年齢確認ツールについても、対応が不十分な可能性があると指摘しています。

ニュースサイト・The Guardianは、ある当局者が「一部の規制は回避するのが非常に簡単」であり、委員会としては、Metaがこれらの措置が効果的で適切だとどのように評価したのか知りたいと述べたことを報じています。

なお、未成年者の保護を巡ってDSAで調査が行われるのは2024年2月のTikTokに続くもの。

「TikTokは子どもを危険にさらす」として欧州委員会が調査開始 - GIGAZINE



また、2024年4月30日に欧州委員会は偽情報拡散対策に関するDSAの順守を巡ってMetaの調査を行うことを明らかにしています。

Metaが詐欺広告や偽情報の拡散防止に尽力していないとしてECがデジタルサービス法違反の疑いで正式な手続きを開始 - GIGAZINE