もうすぐ梅雨のジメジメした時期がやってきます。湿気が多くなった時に気をつけなくてはいけないことを、接着剤メーカーであるセメダイン株式会社の公式X(Twitter)が紹介。それは湿気で硬化する接着剤があることでした。

 「接着剤硬化注意報」として、「しっかり蓋を閉めてください!」と注意を呼び掛けています。

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 湿気で硬化する接着剤があるというのは、頻繁に使う方じゃない限りはあまり気にしたことがないのではないでしょうか。筆者も例外ではありません。ただ、蓋をしっかり閉めなければかたまってしまうというのは、なんとなくわかります。

 蓋をしっかり閉めない場合に接着剤はどうなってしまうのか?接着剤を長持ちさせる方法などふくめ、セメダイン株式会社に聞いてみました。

―― 蓋を閉めないと何時間くらいでかたまってしまうのでしょうか?

 弊社の多用途接着剤「スーパーXゴールド」の場合ですと、約2分程度で表面に膜ができます。そして室温が23度、湿度50%の場合、12時間で約1mm硬化します。

 そう聞くとあまりかたまらないように感じるかもしれませんが、蓋を閉めるまでに容器内に入り込んだ空気と容器内で反応してさらに硬化してしまうこともあるので、使用後はしっかり蓋をしめてください。

―― 接着剤がかたまると、どのようなデメリットが生じるのでしょうか?

 ノズルの先が詰まってしまったり、容器の中で接着剤がかたまって中身が取り出せなくなったりします。

―― もしも接着剤がかたまってしまった場合、元に戻す方法はあるのでしょうか?

 残念ながらかたまってしまった接着剤を戻す方法はございません。なので、かたまる前に使い切っていただけますと幸いです。

―― 接着剤を長持ちさせるオススメの保存方法を教えてください。

 接着剤は高温多湿・直射日光が苦手です。なので、それらを避けて保管してください。身近な場所ですと、冷蔵庫による冷蔵保管がオススメです。

 口を閉めることができる袋に入れて、乾燥剤と一緒に保管するとより長持ちいたします。その際、食品と一緒に保管する場合は十分お気を付けください。また一度開封すると蓋をしても少しずつ硬化いたしますので、お早めに使い切ってください。

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 接着剤を冷蔵庫に保管する発想は無かったので驚きました。たしかに冷蔵庫なら湿気でかたまってしまう心配もなさそうです。

 また、「口を閉めることができる袋にいれて乾燥剤と一緒に保管」という保管方法も初耳でした。袋はジップ袋を選ぶと、よりしっかり保管できそうですね。接着剤をよく使用する方は、ぜひ参考にしてみてください。

<記事化協力>
セメダイン公式X(@cemedinecoltd)
セメダイン株式会社

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2024051603.html