阪神2カード連続負け越しで首位陥落危機 奮起が求められる「選手の名前」「危惧されていたポイント」

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岡田監督がいかにチームを乗せていくかも注目となる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阪神は5月8日の広島戦(甲子園)に1−3と敗れ、2カード連続の負け越しを喫した。2位・巨人がこの日は中日に勝利したため、ゲーム差はわずか0.5。10日の両チームの勝敗内容次第では阪神が首位陥落となるピンチを迎えそうだ。

【動画】ゲラはこの日、昇格した末包に適時打を許した

 先発の大竹耕太郎は3回に8番・中村健人に左翼への先制ソロを許したが6回4安打1失点と試合を作った。

 しかし同点の8回から3番手でマウンドに上がったハービー・ゲラが誤算だった。一死から四球を出し、二死二塁から4番・小園海斗、この日昇格したばかりの末包昇大に連続適時打を浴びて2点を失い、逆転を許した。

 何より苦しかったのは打線だった。相手先発の大瀬良大地を打ちあぐね、3回一死二塁から中野拓夢の適時打により、1点を奪ったものの反撃はそこまで。

 最近は低迷している打線がクローズアップされることが増えているが、この日も3番に入ったシェルドン・ノイジーから大山悠輔、佐藤輝明、森下翔太の4人で無安打5三振と不発。初回から3イニング連続で先頭が出塁しながら、得点できたのは3回のみとなった。前日に続き本拠地のファンにとっては寂しい内容を感じさせるゲームともなった。

 岡田彰布監督も打線の湿り具合には頭を抱えているが、一方このチーム状況は開幕前から危惧されていたともいえる。

 オープン戦は18試合を戦い3勝14敗1分けと苦しんだ。岡田監督が望んでいたのは、Vメンバーに加え、新たな新戦力の台頭だったが、結局野手で目立ったのは前川右京のみとなった。

 過去の経験から連覇を果たすには、新たな力を求めていたが、理想とする形は作れず、波に乗れない要因には、大山、佐藤らの主軸の低迷がチームに影を落としている。

 とはいえ、まだ5月初旬。もともと今季は混戦を予想したともされる百戦錬磨の指揮官がここからいかにチームを立て直していくかも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]