巨人 グリフィン4回8失点の乱調で再び注目される「先発左腕枠」 飛躍が期待される「ヤングジャイアンツ」とは
横川は昨年4勝をマークした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は4月29日に行われたヤクルト戦(東京ドーム)に0ー9と敗れた。
久々に先発復帰した助っ人左腕フォスター・グリフィンの乱調が誤算だった。
【動画】先発のグリフィンは4回にも相手主砲の村上に5号ホームランを許した
「右腹直筋筋損傷」で離脱していたグリフィンは今月6日のDeNA戦(東京ドーム)以来の登板となった。しかし立ち上がりの初回一死一、三塁から相手主砲、村上宗隆に適時打を許し、失点すると、二死満塁から長岡秀樹にレフト線へ適時打を許すなど、初回いきなり4失点を喫した。
不安定な投球が続く中、グリフィンは2回にもボークから1点を失うと、なおも3回、今度は山田哲人に今季1号2ランを献上と3回までに7失点とワンサイドゲームとなってしまった。
3回に打席が回ったときに代打を送ることも考えられるタイミングだったが、9連戦の最中とあって中継ぎ陣への負担も考えて、ベンチは続投を選択。しかし4回にも相手主砲の村上宗隆に右中間席に5号ソロを叩き込まれるなど再び失点。結局、4回11安打8失点と何とも厳しい復帰戦となった。
また安定した投手成績を誇るチームで課題とされるのが先発左腕枠ともいえる。
開幕ローテ―ション入りしたグリフィンはこの日の乱調で今後に不安を残した。同じくローテ―ション入りしたヨアンデール・メンデスも結果を残せず現在ファームで調整中。
今季高卒プロ6年目を迎える左腕・横川凱は27日のDeNA戦に今季初先発し、5回3安打無失点で今季初勝利を飾った。低めに集めてゴロを打たせて取るピッチングで持ち味を発揮。今後は1週間で5試合の週もあるため、先発枠の都合で再び勝負どころのロングリリーフという役目に戻ったが、しっかり試合を作れるという点では首脳陣にアピールを果たした。
昨年はプロ初勝利を含む4勝をマーク、リーグにはこの日、本塁打を許した左の強打者・村上などもいるため、今後は再び先発として出番を求められる機会も出てくるかもしれない。
チームにとっても9連戦の7戦目とちょうどしんどい時期にはあたる。大敗を引きずらずに再び投打ともに立て直して、ゲームに臨んでもらいたいものだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]