中日・小笠原慎之介のメジャー挑戦報道に球界OBが見解「今のままでは苦労する」 提示した”理想形”は?

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実績十分の小笠原は「優れた制球力」を評価されているという(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 4月21日(現地時間20日)、中日の小笠原慎之介が2024年オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグに挑戦する可能性があると、『MLB Network』のジョン・モロシ記者が伝えた。

【ポスティング情報】今永はなぜ活躍できるのか!中日小笠原投手が今オフポスティングでメジャー移籍の噂?佐々木朗希だけではない高木がオススメする選手は誰?

 小笠原は今季、4試合に先発して1勝1敗、防御率2.28と安定した成績を残しており、3年連続規定投球回到達中とリーグを代表する投手として活躍している。そんな球界屈指の左腕は、かねてよりメジャー挑戦願望を口にし、その動向が注目されていた。

 小笠原のメジャー挑戦報道に、球界内からも様々な考察の声が上がっている。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月28日に自身のYouTubeチャンネルに「【ポスティング情報】今永はなぜ活躍できるのか!中日小笠原投手が今オフポスティングでメジャー移籍の噂?佐々木朗希だけではない高木がオススメする選手は誰?」と題した動画を更新。小笠原のメジャー報道について独自の視点から見解を語っている。

 高木氏は小笠原の力を認めた上で、「今のままでは打たれるし、苦労する」と厳しい見解を示した。

 その理由として、「真っ直ぐは打たれるよ。(MLBの打者は)山本由伸(ドジャース)の直球を簡単に打っちゃっている」と指摘。一方、松井裕樹(パドレス)のような大きい曲がりの変化球を持つ投手は強いとした上で、「小笠原はそれを持っている」と成功の可能性を示唆し、メジャー挑戦時のポイントにも言及した。高木曰く「フォーシームの真っ直ぐをどこに、どこで投げるか」。ストレートの使い方が大事だとして、「今永(昇太・カブス)のように低い打点から高めに投げられる技術を掴めたら、ある程度成功するかもしれない」と述べている。

 また、高木氏は「160キロくらいの直球を投げないと、簡単に持っていかれる時代」とした上で、「いかに”ごまかし”が利くか」とも話した。

 小笠原はMLB行きを自身の夢と公言しており、チャンスが来れば海を渡る決断を躊躇しないだろう。果たしてシーズン終了後に動きはあるのか。注意深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]