ローマを相手に決定的な仕事はできなかった鎌田。(C)Getty Images

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 現地4月6日に開催されたセリエAの第31節で、鎌田大地が所属する7位のラツィオが、5位の宿敵ローマと対戦。42分にCKからジャンルカ・マンチーニに叩き込まれたヘッド弾が決勝点となり、0−1で敗れた。

 3−4−2−1の2シャドーの一角で先発した鎌田は、後半途中からボランチに回ってフル出場。ボールには絡んでいたものの、最後の局面で精度を欠き、63分にネットを揺らしてシーンもオフサイドとなり、決定機な仕事を果たせなかった。
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 現地の評価も手厳しい。ラツィオの専門メディア『Solo la lazio』はチーム最低の「4.5点」で、「あらゆる点でテストに失敗。攻撃的MFとして起用され、(ローマのダニエレ・)デ・ロッシ監督のチームの守備をくすぐった程度。ルイス・アルベルトではなく彼を選ぶリスクを十分に計算していなかった」とこき下ろした。
 
 同じく専門メディアの『cittaceleste』はチーム最低の「4点」と辛辣で、こう酷評している。

「彼は間違えられるものは全て間違えた。縦への展開、守備への介入、決定的なパス。ルイス・アルベルトが最高のシーズンを送れなかったことには同意するが、彼がカマダよりもはるかに悪いと確信しているのだろうか?」

 また、『OA calcio』も最低タイの「5.5点」で、こう指摘している。

「攻撃的MFとしてフランクフルトのファンを魅了した。だが、これまでのところ、首都での冒険は、彼のお気に入りの役割でさえ開花していない。今でも日本人は隠れて多くのボールに触れているが、リスクを冒すことは決してない」

 10番のL・アルベルトをベンチに置いて鎌田を先発起用した策は奏功しなかったと見ているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部