【巨人】スガコバ復活!菅野が今季初勝利 捕手・小林との名コンビ復活に球団OBからも「考えを十分に表現できていた」

写真拡大

菅野との名コンビ復活でチームに勢いを与えた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人は4月4日の中日戦(バンテリンドーム)に2−0と勝利。今季初先発となった菅野智之が7回4安打無失点と快投。久々にバッテリーを組んだ小林誠司の好リードも光りチームの連敗は3でストップ。勝率5割に戻した。

【動画】見たか!ベテラン小林誠司がロッテ戦の9回に同点適時打を放ったシーン

 試合前から注目を集めていた「スガコバ」バッテリーの復活。同年代でかつては最優秀バッテリー賞にも輝いた2人が連敗ストップのために立ち上がった。

 菅野は初回、先頭の中日・三好大倫にいきなり四球で歩かせ、続く田中幹也に犠打を決められるなど、一死二塁の形を作られるも3番・高橋周平を左飛、4番・中田翔を中飛に打ち取り、得点を許さなかった。

 2回、3回はテンポ良く3者凡退に抑えると、4回1死一塁から中田を三ゴロ併殺に打ち取った場面も真骨頂だった。初球は内角の151キロ直球で空振りを奪うと2球目は外角へ、そして3球目で外角ストライクゾーンへのカットボールで引っかけさせ併殺を奪った。ベテランバッテリーらしい緩急を使った投球術で相手4番を封じ込めた。

 5回一死一塁、6回無死一塁の場面でも併殺を奪うなどクレバーな投球術、菅野自身、この日最速となる153キロを7回にマークするなど状態の良さも光り、7回まで投げ切った。

 菅野の好投に打線も奮起した。3回無死一、二塁から門脇誠が犠打を決めて一死二、三塁の形を作ると続く丸佳浩の遊ゴロの間に、1点を先制した。4番・岡本和真にも適時二塁打が飛び出し、この回、リードを2点に広げた。

 小林は最後までマスクをかぶり、8回からの左腕、中川皓太、大勢もたくみなリードで無失点リレーを完成させた。657日ぶりに再結成されたスガコババッテリーが中日打線を封じ、チームを勢いづけた。

 勝利投手インタビューで菅野はバッテリーを組んだ小林について「うまく配球してくれたと思います」と認めた。

 昨年まで巨人に在籍、BSテレ東で試合解説を務めた球団OBの松田宣浩氏も2人のバッテリーに関して「持ち味を十分に発揮した。小林捕手と考えが十分に表現できていた」とあうんの呼吸をたたえた。

 チームは勝率5割に戻し、5日からは本拠地に戻って勢いのあるDeNAを迎える。ベテランコンビの奮闘で息を吹き返したとあって見どころのある戦いが期待できそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]