国家独唱に臨むmiwa(2022年)

 3月18日、自身のファンクラブサイトで、元競泳五輪金メダリスト・萩野公介氏との離婚を発表したシンガーソングライターのmiwa

 2019年に結婚を発表し、2020年には第一子が誕生。公私ともに順調と思われていた2人だけに、離婚発表に驚いた人も多かったようだ。

 離婚理由は明かされていないが、背景に見え隠れするのが、萩野が妻を置いて「謎の新興宗教」の布教活動に参加していた過去だ。

 本誌は、2023年6月、元競泳選手の北島康介と、元柔道家の吉田秀彦が、東欧・ポーランドから帰国した姿をキャッチ。関係者は、当時、本誌の取材にこう語っていた。

「彼らは、ポーランド在住のウクライナ避難民に向けて『玄米粉』を届ける『世界平和人道支援団』として、6月5日に羽田空港から出国。8日に成田空港へ帰国しました。店での打ち上げにはいませんでしたが、2人に加えて北島さんの後輩の萩野公介さんも一緒に渡航していたんです」

 じつは、この活動は宗教法人「不二阿祖山太神宮(ふじあそやまだいじんぐう)」と、その関連団体「地球(ちだま)と共に生きる会」によるものだという。「世界平和人道支援団」は、2022年6月から活動しており、北島は第1回から海外渡航に参加。吉田と萩野は、今回から名を連ねていた。

 新興宗教に詳しいジャーナリストの藤倉善郎氏は、この謎の新興宗教について、当時、本誌の取材に次のように語っていた。

「不二阿祖山太神宮は、2009年に設立。2012年に現在のように改称し、山梨県富士吉田市に移転した教団です。安倍昭恵さんが傾倒し、教団関連イベントの名誉顧問だったことでも有名です。

 教祖の渡邉聖主(せいす)氏は、『宮下文書(みやしたもんじょ)』と呼ばれる古文書を教義の中心にしています。神武天皇よりも以前の200万〜300万年前に、教団本部の場所に『富士王朝が存在した』と主張しており、宮下文書に記された古代神社の再建を、活動の中心にしているんです。

 私が話を聞いた信者は『境内にある3本足の鳥居の真下では、電磁波の悪影響を防ぐことができる』『イエス・キリストもこの地で修行した』と話していました」

 教団の公式サイトには古代神社の再建計画が示され、30億円を目標に「奉賛金」を募っている。だが、偽史を研究する作家の原田実氏は、根拠とされる「宮下文書」について「歴史学者の間では、ずさんな偽文書とみなされています」と、やはり当時の本誌取材に懐疑的に話していた。

 本誌は、萩野も所属し、北島が社長を務めるマネジメント会社と、吉田が柔道部総監督を務める「パーク24」に、渡航と不二阿祖山太神宮について尋ねたが、どちらも「回答を控えます」と言うのみだった。

 miwaが萩野のこうした活動をどこまで知っていたかは定かではないが、SNSでは、

《メダリストか揃いも揃って、しかも年代もバラバラなのにこのまだ設立十数年の新興宗教にて活動しているなんて。。。》

 と、五輪の金メダリスト3人が新興宗教とつながっていたことへの驚きの声が複数あがった。くわえて、miwaと萩野の離婚についても、

《信仰の自由ではあるんだけど、片方だけが宗教にハマりだしたら結婚生活は厳しいだろうなぁ。話が通じなくなりそう》

《宗教だけではなくて、自分のパートナーが何かに異様なほどに傾倒してて、それに理解や共感できなかったら、ちょっと無理かも知れない…》

miwaちゃんお気の毒。》

 など、miwaに同情する声も多くあがった。

 萩野との離婚を発表する文面の中で、《これからも変わらぬ情熱を音楽にささげていくとともに、大切な人を守れる地面のような人になれるよう精進してまいります》とつづっていたmiwa。萩野は、残念ながら、大切な人を守れなかったようだ。