5-0の大勝を飾ったアーセナル photo/Getty Images

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クリスタル・パレスを相手に5ゴールを奪い、勝利を飾ったアーセナル。得点力不足が今シーズンのアーセナルは問題視されていたが、そんな疑問を吹き飛ばすようなゴールショーをこの日は見せた。

イヴァン・トニーやボルハ・マジョラルなど様々なストライカーの獲得の噂が浮上しているアーセナルだが、英『Sky Sports』はこの試合の5ゴールはストライカーを獲得する必要がないかもしれないことを示唆したと伝え、アーセナルの攻撃面での2つの脅威を紹介している。

1つ目はセットプレイからの得点だ。この試合でもガブリエウ・マガリャンイスの2ゴールはCKから生まれており、アーセナルのセットプレイは終始ゴールを脅かした。同メディアによるとアーセナルは今季プレミアリーグでセットプレイから13ゴールを奪っており、プレミアリーグトップの数字だという。またCKから9ゴールを決めており、セットプレイはアーセナルの得点パターンになっている。

2つ目が多くの選手がゴールをとっている点だ。1人で得点を量産している選手はいないが、今シーズンのアーセナルには14人のゴールスコアラーがおり、これはマンチェスター・シティやリヴァプール、アストン・ヴィラよりも多い数字とのこと。ストライカーと呼べる存在はいないかもしれないが、裏を返せば、誰でも点を取ることができることをこの数字は証明している。

他にもデータサイト『Opta』によると、アーセナルは今シーズン、プレミアリーグで途中出場からのゴール関与が16回(10ゴール、6アシスト)となっており、プレミアトップになっているようだ。このことからもチーム全体で得点をマークしていることがわかる。

移籍金の関係もあり、ストライカー獲得は夏になることが予想されているアーセナル。モハメド・サラーやアーリング・ハーランドのような1人で得点を量産できる選手は今のアーセナルにはいないかもしれないが、本来のパフォーマンスを発揮できれば、現有戦力でも十分な火力を持っている。

ストライカーの必要性が問われ、得点力不足が不安視されていたアーセナルだったが、パレス戦の5ゴールでその懸念を少し和らげることができたかもしれない。