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福田太一が合宿参加、キミヒは不在

 首位バイヤー・レヴァークーゼン追撃に向けて、年明け最初のTSGホッフェンハイム戦では、苦しみながらも最後は勝利をおさめたバイエルン・ミュンヘン。これから次節ヴェルダー・ブレーメン戦までには時間の余裕があることからポルトガルにてミニ合宿を行い、戦術面での磨きをかけると同時に冬季移籍市場では戦力面でも、さらなる磨きをかけていきたいところ。そのアルガルヴェに向かう一行のなかには福井太一ら若手選手やエリック・ダイアーのような新戦力の姿もみうけられていたものの、ジョシュア・キミヒは参加が見送られる判断が下されている。ただしこれは子供の誕生が控えているという、むしろ喜ばしいことが理由となっており、そのためミュンヘンにて体調維持に努めることがクラブ側より発表された。ちなみにそのほかにはブーナ・サールやダニエル・ペレツ、セルゲ・ニャブリら負傷組も不参加。またヌゼア・マズラウイ(アフリカ杯)とキム・ミンジェ(アジア杯)は引き続き不在となる。出発したミュンヘンよりも実に18度も高い、気温21度の合宿地においてトゥヘル監督は、「全員がすぐにクールダウンするということではないし、この気象条件のよさを利用しつつ比較的長めのトレーニングを行なって、戦術面でより詳細な調整を行なっていけると思っているよ」とコメント。特に「攻守の両名における、セットプレーでの対応と正しいプロセスについて詰めていきたい」考えを示した。

ダイアーはCBとして獲得、ムキエレは右SB要員として注視

 それに先駆けて行われた土曜日の入団会見では、エリック・ダイアーは「バイエルンのようなクラブだと、まさにしのぎを削る戦いが展開されており、今日の最初の練習からさっそく、このチームのもつクオリティの高さを目の当たりにしたよ。僕らには素晴らしいストライカーがいるわけだし、彼らと対峙することはそう簡単なことじゃない」と説明。特にその中の1人であるハリー・ケインとは、クラブや代表で長年闘ってきた互いをよく知る間柄であることはプラスであり、「ハリーとゆっくり会う時間があるかはまだわからないけどね、彼と一緒にゴルフをしたり、またドイツ語も学んでいきたい。自分が住む現地の言葉を習得することは非常に重要だ」と述べている。ちなみにダイアーは、この夏にバイエルンが補強を目指していた、ボランチとしても起用可能だが「我々はエリックをセンターバックとしてみている。その経験値とアプローチはチームに好影響をもたらしてくれることだろう」と、フロイントSDは語った。むしろバイエルンではさらにもう1人のポリバレントなセンターバック、こちらは右SBとして起用可能な選手の補強を視野に入れており、現在はパリ・サンジェルマンのノルディ・ムキエレの獲得を目指しているところ。

ハリー・ケイン「レヴァンドフスキに結果的に近づければ」

また攻撃面では引き続き、ハリー・ケインに大きな期待が寄せられることになるだろう。キッカーとのインタビューでイングランド代表主将は、自身の前任者であるポーランド代表主将「ロベルト・レヴァンドフスキとは何度か会ったことがある。1度はCM撮影、もう1度は空港で偶然に。彼のクラブにおける貢献度は非常に高いものがあるよ」とコメント。「僕としては彼どうこうとか、誰がクラブの記録を樹立しているかに関わらず、常に自分のベストを尽くすことが大切で、そのなかで結果として記録をめざそうとしていくものだと思うよ。今はそういう事に頭を使いたくはないしとにかくサッカーをして、世間やメディアでそういうことで盛り上がってくれれば」と言葉を続けており、「ロベルトが非常に高いステータスを築いていることは当然だし、彼によって期待値は非常に高いものになっている。それでも僕個人としては良いスタートを切れた。ここまま順調に春を迎えられれば、少しはそれに迫っていくこともできるだろう。プレミアでの総得点数に誇りを持っているしね」と語った。「ただ今は結果を待つのみ。そもそも僕はバイエルンと4年契約を結んでいて、僕はその事に集中しているんだ。」

主な移籍情報

アウグスブルク…奥川雅也がブンデス2部ハンブルガーSVに今季いっぱいまでの期限付きでレンタル移籍。そこではキール時代の恩師ヴァルター監督と再会、負傷で出遅れた今シーズンの出直しをはかる。なおその奥川と今後ウィングコンビを形成するであろう、バカリー・ジャッタが2029年まで契約を延長した。

シュツットガルト…ヴァルデマール・アントンとの契約が更に2年、2027年まで更新された。2020年に加入して以降、これまで公式戦123試合に出場して3得点、6アシスト。今季からは開幕直前に移籍した遠藤航の後継として主将も努めており、現在のチームの飛躍を支えている。

ブレーメン…フリアン・マラティニ獲得の噂について、週末にフリッツSDは「良好な話し合いを行なっている」と認めた。身長190cm、22歳のセンターバックは現在、アルゼンチン1部デフェンサ・イ・フスティシアでプレー中。