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●奈良で行列が絶えないうどん屋『麺闘庵』の「巾着きつね」とは? その驚きの正体と味わいを調査してみた

 日本を代表する古都・奈良と言えば、大仏と鹿で有名ですが、その両方に会える「奈良公園」への道の途中に、少し変わったスタイルで提供するうどんがある人気のお店があるという情報をゲット。

 話題のうどんは一体どんなものなのか、実際に食べに行ってきました。

奈良公園入口手前の行列うどん店の『麺闘庵』

 近鉄奈良駅で電車を降りて、奈良の大仏や鹿で有名な奈良公園へ歩いていると行列のお店を発見。高速餅つきで有名な餅屋「中谷堂」の隣に同じくらい行列となっているのが、今回紹介する『麺闘庵(めんとうあん)』という、何だかちょっと強そうな名前のお店です。

 平日の14時頃にお邪魔したので、並ばずに入店できるかと思っていたので、人気の高さに思わずビックリ。

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 40分ほど並んで無事に入店。名物のうどんの正体は「巾着きつね」。名前から想像すると巾着ということで、きつねうどんのお揚げの代わりに、おでんネタのもち巾着が入っているのかな? と思いつつオーダーしてみました。

意外すぎた『麺闘庵』の「巾着きつね」の正体に驚き!

「巾着きつね」1100円

 こちらが麺闘庵の巾着きつね。大きな丼の中には、確かにお揚げの巨大な巾着。しかし肝心のうどんの姿が見当たりません。

 どこにうどんがあるかと言うと、そう、巾着の中に入っていて巾着に穴を空けて、そこから引っ張り出して食べるスタイルのうどんとなっています。

 なんだかお風呂に入っているみたいで可愛らしささえ感じる巾着。そこに手を加えるのは少し気も引けますが、箸を刺して破りたいと思います。

 それではいただきます。うどんはのど越しがよくてコシもあるタイプで、巾着の中に入っているため想像より熱々状態。寒い冬などにピッタリです。

 スープはダシの風味が強めで、キリッと辛口の上品な印象。麺の入っていたお揚げも味が染みていておいしい。ちなみに巾着の結び目には青ネギが使われていて、シャキッとしていて食感のアクセントにもなっています。

「欲張りセット(天丼+巾着きつね)」2200円

 うどんとセットで注文していた「天重」は庵型の器で登場!

サクサク、ぷりっとした海老天が旨い!

 フタを開けてみると、外はサクッカリッ、中身がぷりっとした海老天が3本入った贅沢仕様。天重単品でもオススメできるくらいのクオリティ。

 巾着に入ったうどんということで量は少な目かと思っていましたが、お揚げさんや丼のそもそものサイズが大きく、天重と一緒に食べるとお腹いっぱいのボリュームでした。

まとめ

 観光地にあるお店な上にメニューも奇抜ということで、見た目先行のお店かと思いきや、うどんも天重もきちんとおいしい上にボリュームも満点。人気の高さも納得です。行列に並ぶことにはなりますが、奈良公園散策の際にオススメのお店となっています。

(撮影・文◎けいたろう)

●DATA

麺闘庵 (めんとうあん)

住:奈良県奈良市橋本町30-1
TEL:0742-25-3581
営:11:00~15:00
休:火曜

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。