札幌2歳Sに出走予定のガイアメンテ(撮影:山中博喜)

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 JRAにおいて2歳世代最初の中距離重賞。12年に施行時期が繰り上げられて以降、一時期は有力どころの参戦が少なくなりつつあったが、近年は20年のソダシ、ユーバーレーベン、21年のジオグリフと3頭のクラシックホースが出ていて、昨年の勝ち馬ドゥーラもオークスで3着と出世レースの様相を取り戻している。

1.差しが決まる

 近年の好走馬の立ち回りを見ると、一昨年1着のジオグリフは2~4角の通過順位が[9-5-3]、20年2着のユーバーレーベンは[14-5-3]、18年1着のニシノデイジーは[11-8-2]、2着のナイママは[8-4-1]、17年3着のダブルシャープは[14-14-4]と、序盤は後方に位置していた馬が長く脚を使って差してくるケースが少なくない。逆に2角1番手だった馬は、函館開催だった13年を除く過去9回で[1-0-0-8]。

2.前走人気に注目

 函館開催だった13年を除く過去9回で、前走4番人気以下から3着以内に好走したのは3頭だけ。前走人気していた馬が中心になるレースで、中でも前走1番人気だった馬は[5-4-4-23]で複勝率36.1%。

3.乗り替わりは勝ち切れない

 函館開催だった13年を除く過去9回で、前走と同騎手だった馬は[9-7-6-54]であるのに対し、前走から乗り替わりとなる馬は[0-2-3-37]と勝ち切れていない。

 人気が予想されるが、ドゥラメンテ産駒のガイアメンテに期待したい。初戦は緩さがある中で余裕の勝ちっぷりを見せており、上積みは十分。前走は7頭立てだったとは言え、控える立ち回りをしているのもプラスとなるだろう。