【キーンランドC予想】妙味は「外枠」「牝馬」「前走北海道シリーズ」 データで絞り込むキーンランドCの狙いは？
今週も引き続き「新潟・小倉・札幌」3場開催。夏の開催も残すはあと2週となった。暑さはまだ残るが、地方によってはそろそろ秋の気配も出てくる頃だろう。
そんな今週は、平地重賞が日曜日にふたつ。新潟競馬場では2歳のGIII戦・新潟2歳ステークス(新潟・芝1600ｍ)、そして札幌競馬場では、短距離のGIII戦キーンランドC(札幌・芝1200ｍ)が行われる。
先の短距離戦線を占う意味でも大事な一戦となるキーンランドC。いつものように過去10年のデータから、馬券のヒントを導きだしていこう(注・13年分のキーンランドCは函館競馬場開催)。
1.1番人気は近3年不振続き？
いつものように上位人気馬のチェックから。
キーンランドＣの1番人気馬は過去10年でわずか2勝。成績は【2-3-1-4】。馬券圏内キープ率は60パーセントである。まずまずの軸馬候補にも思えるが、近3年は馬券圏内にさえ入っていない。20年ダイアトニック、21年メイケイエール、22年トウシンマカオらが敗れ去っている。さて今年は？ 以前の活躍ぶりからは、今年復権あってもおかしくないが…。
ちなみに2番人気馬は【1-4-0-5】、3番人気馬は【2-0-2-6】とそれなりの成績。この上位人気馬3頭での1-3着決着は2回(16年・19年)ある。
これ以外の人気馬は、4・5・6・8・12番人気がそれぞれ1回ずつ勝っている。単勝狙いとしてはやや人気薄狙いもありということか。
2ケタ人気馬で勝っているのは17年のエポワスだけ(12番人気・9歳)。このときの鞍上はルメールだった。わりと頭数が揃うレースにしては2ケタ人気薄があまり活躍していないといえるだろう。
一方、なぜか9番人気馬は【0-1-3-6】と4回も馬券に絡んでいる。ヒモ狙いとしては入れておきたいゾーンかも…。
2.内枠より外枠有利？
過去10年、全体的に見ると「外枠有利」の傾向はありそう。
馬券圏内30頭中、1-4枠までが11頭、5-8枠が19頭となっている。特に1-3枠までが不振で、合計でも6頭しか馬券になっていない、昨年はデータを覆すように4枠までの3頭で馬券は決まっていたが、傾向としては外枠有利といってもいいだろう。
3.やっぱり牝馬は強い？
過去10年で牝馬は7勝もしている。
これもデータに反して、昨年は牡馬とセン馬で上位決着していたが、馬券圏内30頭中牝馬は18頭にも上る。函館開催だった13年は上位3頭がすべて牝馬だったのだ。しかも上位3頭中2頭が牝馬だった年も7回もある。これは内外枠の有利不利以上に顕著な傾向だといっていいだろう。
今年も牝馬狙いは正攻法になるはず。人気上位になりそうな牝馬としては、ナムラクレア、キミワクイーン。ほかにも4頭いる。チェックしておきたい。
4.今年もローテは北海道シリーズから？
ここ2年は、前走GIII葵ステークス1着馬から、21年レイハリア1着、22年ウインマーベル2着という好成績を出している。しかし今年の葵ステークス1着だったモズメイメイは不参加。前走葵ステークス組1着馬狙いは叶わなくなった。
それ以前は「前走UHB賞組」「前走函館スプリントS組」がよく活躍している。今年は前走UHB賞からは、1着シナモンスティックなど数頭が登録。前走函館スプリントS組からも1着キミワクイーン以下、こちらも上位馬が揃って参戦している。
特にUHB賞からは13着だったエイティーンガール(21年)が2着に巻き返しをしているなど人気薄でも一発あり。一方、函館スプリントSからは上位組が好走傾向にある。
今年もこの2つのレースからの馬には注意しておきたい。
(netkeiba編集部)
