クリンスマン監督(写真:AP/アフロ)

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複数の韓国メディアが2023年8月21日、サッカー韓国代表ユルゲン・クリンスマン監督(59)の特集記事を組み「在宅勤務」問題に言及した。

元ドイツ代表監督のクリンスマン氏は今年3月に韓国代表監督に就任し、ここまで4試合で2敗2分けと白星がない。地元メディアは未だ勝利がない結果を問題視し、就任当初の「約束」を反故にしているとも批判した。

クリンスマン監督は自らを「ワーカーホリック(仕事中毒者)」

問題視されているのはクリンスマン監督の勤務形態だ。就任当初は韓国駐在を「約束」していたが実行されていないという。

地元メディア「ニューシス」(WEB版)は、代表チームの監督に就任してから5か月になるが、当初韓国で勤務するという約束を守らず議論となっていると指摘。さらに「実際に赴任後、韓国に留まったのは67日で5か月の半分にもならない」と批判した。現在、米ロサンゼルスに滞在しているという。

記事によると、クリンスマン監督は米国滞在中に米スポーツ専門局「ESPN」にゲスト出演し、イングランド代表FWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン、30)やアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ、36)らを批評し、これも批判の対象になったという。

同メディアは8月17日にクリンスマン監督がオンラインで行った会見にも言及。「在宅勤務」問題に答えたとして、コメントを紹介した。

記事によると、クリンスマン監督は「7月と8月のスケジュールは、韓国サッカー協会と契約を結ぶ前から決まっていたもので、韓国で多くの時間を過ごすことができなかったが、就任当初はできるだけ多くのKリーグ(韓国プロリーグ)の試合を見るため国内にとどまった」と釈明したという。

地元メディア「OSEN」(WEB版)は、この会見内容に鋭く切り込み批判的な論調で報じた。クリンスマン監督は「韓国常駐」を約束したが現在、正反対の歩みを見せていると指摘。直接の釈明にも「すでに裏切られたと感じているサッカーファンの心を落ち着かせるには不十分なようだ」とした。

さらにクリンスマン監督は自らを「ワーカーホリック(仕事中毒者)」と称して表に見えない数多くのことを海外でやっているとし、もっともらしい理由を語ったが「遠隔指揮に対する理解を求めただけだった」とした。