スタイリスト・山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。

夏本番!旅行でオシャレに見える服が知りたい

こんにちは。いよいよ夏本番。コロナ禍により、なかなか旅行に行けなかったという方たちからも「この夏は出かけられそう!」という声を聞くようになりました。そこで悩むのが「なにを着ていくか」ということ。コロナ前とは流行はもちろん、自分の体型も変わっている!? そこで、今回は40代の「旅先のファッション」について考えていきましょう。

●失敗しないリゾート服ってある?

「リゾートに行くなんて3、4年ぶり!」という人もいますよね。以前履いていたショートパンツに躊躇したり、派手な柄のワンピースに「これでいいんだっけ?」と不安になったり…。そこで、今回は「リゾートは久々!」という40代におすすめのスタイルを紹介します。

 

飽きが来なくて失敗しないのは「黒」と「派手色の無地ワンピ」

(1) どの年代でも似合う「黒のワントーン」が万能

まず、「なにを持っていくか決められない…」方にいちばんおすすめなのは「黒」を使ったスタイルです。黒はどんな肌色でも、日焼けした肌にも合う色ですし、幅広い年齢層にマッチする色でもあります。また、黒は大人っぽくシックな印象を与える色なので、たとえば、黒のロングスカートに黒のタンクトップを合わせるだけで、統一感のある着こなしになります。

さらにカゴバッグやクラッチバッグを持つだけでも、十分おしゃれなリゾートファッションに見えますし、ドレスコードがあるレストランなどにも対応できます。

黒を着る際に気をつけるべきは、「素材」と「黒の分量」。黒は重さのある色なので、リネンやレース、透け感のあるオーガンジー風のものなど、なるべく軽やかな素材を選ぶと夏らしく見えます。分量は、ロングスカートならノースリーブのトップスを合わせる、トップスが長袖ならボトムはショートパンツを合わせるなど、ある程度肌を出したほうがすっきりと見えます。「街ではちょっと…」という肌出しもリゾートなら40代でもあまり気にしないでOKです!

黒アイテムはすでにお持ちのものがあると思いますので、旅行用に新しく洋服を買い足さなくても、リーズナブルにリゾートファッションが楽しめます。

 

(2) リゾート感は「派手色の無地ワンピース」で楽しむ

続いてのおすすめは、「色鮮やかな無地のワンピース」です。リゾートらしい開放感も味わえますし、ちょっと派手で強めの色は、40代の顔色も健康的に見せてくれます。ワンピースの形や着こなしによっては街でも着られますし、小物やアクセサリーでアレンジすれば、イメージも変えられるので、旅先でも飽きずに楽しめます。

リゾートらしい柄のワンピースももちろん素敵ですが、柄が華やかすぎると「久々の旅先で勇気が出ない」「旅行のときしか着られない」という点でちょっとハードルが高く感じてしまいますし、柄にインパクトがある分アレンジもしにくい。「持っていく服の枚数を絞りたい」という場合は、無地がおすすめです。

●40代「旅先ファッション」正解コーデ

私のおすすめコーデはこちら!
左(黒)は、黒のノースリーブトップスとスカートを合わせたコーディネート。スカートがロング丈なら、ノースリーブで腕を出し、サンダルで足先を見せるとリゾートらしいバランスに仕上がります。イラストはカゴバッグを合わせていますが、カゴバッグのほかにPVCのバッグやメッシュのバッグなどを合わせても、軽く夏らしい!

右(色)は、無地のワンピースのコーディネート。こちらもロング丈のスカートならオフショルダーで肩を出して、肌見せのバランスを計算しています。無地の着こなしにポイントを加えるなら、大ぶりのイヤリングや、バングルを加えるなどアクセサリーをプラスするのがおすすめ。クリア素材のものなど、リゾート感のあるものが映えると思います。

 

●サングラスやカゴバッグなど、夏小物で盛り上げて

私のリゾートコーデはこちら。街でも着られるカラーワンピースを、サングラスやカゴバッグ、ややヌーディなサンダルでリゾート仕様にアレンジしています。こんなワンピースなら旅先でレストランに行く際にも安心。ぜひみなさんもおしゃれ準備を万端にして、バカンスを楽しんでくださいね!