20年以上も韓国に入国できない元K-POPスター、2審で判決を覆せるか。世論は冷たいまま

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兵役逃れ”の騒動を起こして韓国に入国できなくなった元K-POPスター、ユ・スンジュン。

【注目】20年過ぎてもユ・スンジュンが韓国に入国できないワケ

彼が提起した、ビザ発給拒否処分を取り消してほしいという2回目の訴訟の控訴審結果が、来る7月13日に出る。

はたしてユ・スンジュンは、再び韓国の地を踏むことができるだろうか。

1審はユ・スンジュンが敗訴

法曹界によると、ソウル高裁・行政9-3部は来る7月13日14時に、ユ・スンジュンが駐ロサンゼルス総領事を相手に起こした旅券・ビザ発給拒否処分取り消し訴訟控訴審の判決期日を開く。

先立って1997年に『Gaui』でデビューしたユ・スンジュンは、『Me Me Me』『Passion』『I WIill be back』など数多くのヒット曲を出して大きな愛を受けた。しかし彼は2001年に兵役の義務を果たすために身体検査まで受けたが、2002年1月、アメリカ市民権を得て韓国国籍を放棄した。

韓国国籍を放棄したため兵役は免除されることになったが、韓国への入国が禁止された。

以降、韓国の地を踏めなくなったユ・スンジュンは、2015年に駐ロサンゼルス総領事を相手にビザ発給拒否取り消し訴訟を提起し、5年間の裁判の末、2020年3月に最高裁で勝訴判決を受けた。

しかし韓国外交部は「最高裁の判決の趣旨はビザ発給を拒否する過程に手続き的な問題があるということ」と主張し、ユ・スンジュンのビザ発給申請を再び拒否した。するとユ・スンジュンは2020年10月、駐ロサンゼルス総領事を相手に再び行政訴訟を提起した。

1審で裁判所はユ・スンジュンの請求を棄却。最高裁の判決趣旨が「ビザ発給拒否に手続き的な違法がある」ということであって、「ユ氏にビザを発給しなければならない」ということではないとし、2022年4月に原告の敗訴判決を下した。

ユ・スンジュンはそれを不服として控訴した。

裁判過程で駐ロサンゼルス総領事の弁護人は、ユ・スンジュンの入国目的について再度疑問を提起し、「はたしてユ・スンジュン側の入国目的が今回の訴訟で主張することと合うのか疑問を抱かざるを得ない」と述べた。

これに対してユ・スンジュンの弁護人は「入国目的については私たちが勧めた。他のビザを申請して判断を受けることができなかったため、在外同胞滞留資格査証を申請した」と反論した。

ユ・スンジュン本人もSNSを通じて、もどかしい心境を直接伝えたりもした。

彼は「誰かは弁論の機会さえ与えられないのに、誰かは証拠があふれ、最側近たちが死んでいくにもかかわらず潔白を主張している。私は21年間、政府が下した決定と自分が下した選択が、法的に問題があったかどうかも問い詰められないまま、マスコミで人民裁判のように罪人の濡れ衣を着せられ、入国を禁止された」とし、「一体いつまでこの力の抜ける戦いを続けなければならないのかわからない。いつかは明らかになるだろう」と吐露した。

依然として世論が冷たいなか、1審で敗訴したユ・スンジュンが2審では判決を覆すことができるか注目される。

(記事提供=OSEN)