テスラ「モデル Y」がカローラを抜いて2023年第1四半期に世界で最も売れた車になる
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テスラのオートパイロット搭載電気自動車「モデル Y」が2023年第1四半期(1月〜3月)において26万7200台販売され、世界で最も売れた車となったことが分かりました。
Tesla Model Y Was The World's Best-Selling Car In Q1 2023
https://www.motor1.com/news/669135/tesla-model-y-worlds-best-selling-car-q1-2023/
https://thedriven.io/2023/05/26/tesla-model-y-overtakes-corolla-to-be-worlds-best-selling-car-in-2023/
Ford to bring Tesla’s charging tech into its future EVs | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/05/25/ford-to-bring-teslas-charging-tech-into-its-future-evs/
自動車系ニュースサイトのmotor1がまとめたデータによると、モデル Yの販売台数は前年同期比約69%増加し、長年にわたり世界で最も人気のある自動車の1つだったトヨタのカローラを抜いて2023年Q1の首位に躍り出たとのこと。同期間のカローラの販売台数は25万6400台で、惜しくも2位でした。なお、カローラのメーカー希望小売価格は199万円〜299万8000円、モデル Yの価格は587万1600円〜758万1600円です。
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モデル Yは中国やアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどで販売台数が増加傾向にありますが、一方のカローラは中国やアメリカで減少傾向にありました。motor1は「モデル YはSUVかつ電気自動車という人気の要素を2つ持ち合わせているため、追い風を受けているようだ」と推測しています。対するトヨタは2位から5位までをハイラックス、RAV4、カムリで占めており、市場での圧倒的な存在感を示しているため、motor1は「こうした存在感がテスラの拡大には欠けている」と指摘しました。
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バッテリー式電気自動車(BEV)の売り上げは好調で、欧州においては2023年Q1において総販売台数の13%を占めるようになっています。これは前年同期比と比較してほぼ3ポイント増加しており、需要が増加傾向にあることがうかがえます。
こうした需要に対応するため、フォードがライバルのテスラと協力し、テスラが各地に設置している充電設備の「スーパーチャージャー」をフォード車でも利用できるようにすることを明らかにしています。この取り組みはアメリカとカナダにある1万2000以上のスーパーチャージャーが対象となり、さらにフォードが今後販売する車には「テスラの規格に準じた充電ポート」が搭載されるようになることも発表されています。この規格はNACSと呼ばれるもので、北米や日本のスーパーチャージャーでこの規格が採用されています。
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フォードによると、NACSポートが搭載されるフォードの第2世代EVでは、既存の充電規格であるCCSへの対応は「オプション」扱いになり、サブスクリプションなどさまざまな支払いオプションで提供されるとのこと。テスラのイーロン・マスクCEOは「テスラのスーパーチャージャー・ネットワークでフォード車をサポートし、APIアクセスも提供できることをとても嬉しく思います。基本的には、スーパーチャージャー・ネットワークを『壁のある庭』のようなものにはしたくないと思っています。電動化と持続可能な輸送全般をサポートするものであってほしいのです」と述べました。