Twitterは「認証済みバッジ」表示を有料サービス・Twitter Blueの利用者を対象とすることに決めて、Twitter Blue不参加のユーザーのバッジを削除。一部著名人についてはイーロン・マスクCEOが「自腹でバッジ代を支払っている」と言及していましたが、新たに、100万フォロワー以上の著名人やメディアのアカウントにおいて認証済みバッジが復活を遂げていることが明らかになっています。

Elon Musk Backs Off ‘Legacy Checkmark’ Purge, Re-Verifies Platform’s Biggest Celebs

https://www.thedailybeast.com/elon-musks-backs-off-legacy-checkmark-purge-re-verifies-platforms-biggest-celebs



Twitter reinstates blue ticks for some media, celebrities

https://techxplore.com/news/2023-04-twitter-reinstates-blue-media-celebrities.html



Twitter marks dead celebrities as 'subscribed' to Twitter Blue - The Washington Post

https://www.washingtonpost.com/technology/2023/04/23/twitter-blue-dead-celebrities/



「認証済みバッジ」はTwitterアカウント名の右側に表示されるチェックマークのことで、かつては申請が受理されれば表示されるものでしたが、有料サービス「Twitter Blue」開始に伴い、Twitter Blue利用者のみが利用できる機能に変更されました。

Twitter Blueが全世界で利用可能になり4月1日からはTwitter Blue未加入の認証済みアカウントから青色チェックマークが外れることに - GIGAZINE



このため、著名人であってもTwitter Blueを利用していない人はバッジが外れる事態となりました。一方で、NBAのレブロン・ジェームズ選手や作家のスティーヴン・キング氏などはTwitter Blueを利用していないにもかかわらずバッジの表示が維持され、イーロン・マスクCEOが個人的にサブスクリプションを行っていることを明らかにしていました。

Twitterの従来の青い認証済みバッジが削除される一方でイーロン・マスクが一部著名人の認証済みバッジを自腹で支払っていることが発覚 - GIGAZINE



その後、Twitter内部で大きな方針転換があったらしく、現地時間4月21日(金)から22日(土)にかけて、一度は認証済みバッジが外れたメディアや著名人のアカウントに、バッジが復活しました。

バッジが復活したアカウントの中には「Twitter Blueを購読したからバッジが復活したわけでない」ことを表明するものも。その一例がマサチューセッツ工科大学です。



ラッパーのリル・ナズ・X氏も同様。



また、2020年8月に大腸がんで亡くなった俳優チャドウィック・ボーズマン氏や2020年1月にヘリコプター事故で亡くなった元NBA選手のコービー・ブライアント氏のアカウントにもバッジが復活しています。

Chadwick Boseman(@chadwickboseman)さん / Twitter

https://twitter.com/chadwickboseman



Kobe Bryant(@kobebryant)さん / Twitter

https://twitter.com/kobebryant



これらのアカウントに表示されている認証済みバッジをクリックすると「このアカウントは認証済みアカウントです、Twitter Blueを購読し電話番号認証を通過しています」というメッセージが表示されます。



ボーズマン氏のアカウントは、ボーズマン氏没後もスタッフが管理している様子があるため、スタッフが手続きをした可能性がありますが、ブライアント氏のアカウントは事故後は一切動きがなく、わざわざ認証作業を行った可能性はかなり低いと考えられます。

今回、バッジが復活したアカウントは多くが100万フォロワー以上のアカウント。バッジ維持のためにTwitter Blueを購読することはないと表明し、マスク氏が「じゃあ認証済みバッジをはずそう」と即座に対応したThe New York Timesの金色の企業向け認証バッジも復活しています。

The New York Times(@nytimes)さん / Twitter

https://twitter.com/nytimes



このほか、100万フォロワーを下回っていても復活している事例があるとのことですが、2000万フォロワーの俳優ライアン・レイノルズ氏のように、バッジなしのアカウントもあり、基準は不明確です。

Ryan Reynolds(@VancityReynolds)さん / Twitter

https://twitter.com/vancityreynolds



なお、このバッジをめぐって作家のスティーヴン・キング氏は「マスク氏は私の認証済みバッジをチャリティに寄付すべきだと考えます。ウクライナで救命サービスを提供しているPrytula Foundationがオススメです。わずか8ドル(約1080円)なので、マスク氏はもうちょっと値上げした方がいいかもしれませんが」とツイート。



キング氏のツイートにマスク氏は「私は1億ドル(約134億円)をウクライナに寄付しましたが、あなたはいくら寄付したんですか?」と返答。



キング氏はこのツイートには返答せず、別のツイートで「マスク氏は1億ドルをウクライナに寄付しました。素晴らしいことです。ウクライナに栄光あれ!」と述べました。