ガチャの進歩が止まらない 世界中にファンが拡大しているカプセルトイの今昔

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ガチャやガチャポンなどとも言われるカプセルトイは、海外からの旅行者もお土産に購入するほど、いまや日本を代表する文化の一つとも言える。
実際カプセルトイは、ショッピングモールや量販店、駅、空港、テーマパークなど、日本の各地で目にするほど設置されている。

カプセルトイとは、硬貨を入れ回転式レバーを回すとカプセル入り玩具が出てくる、小型の自動販売機。価格は1回100〜500円、100円硬貨で購入するマシンが一般的だが、最近ではバンダイが投入した電子マネーに対応した「スマートガシャポン」や、1000円を超える高額ガチャマシンなども登場してきている。


そもそもカプセルトイは、米国で開発され、1965年ころに日本に輸入されたそうだ。
当初のカプセルトイは、安価で幼児から中高生といった低年齢層向けで、スーパーカーやキン肉マンの消しゴムなどが子どもたちに大ヒットした。

その後バンダイなど多くのメーカー参入で、アイテムの多様化やデザイン、精巧な仕上がりなど、高品質化するとともに価格も上昇。大人にも人気のカルチャーとなっていった。




さらに2018年には、バンダイから1回500円の「だんごむし」シリーズが発売となり、精密な仕上がり、ギミック、大きさなどから大ヒットし、大きな話題となった。
以後、バンダイでは、ダンゴムシシリーズ、カメシリーズ、カニシリーズ、アルマジロシリーズ、昆虫シリーズ(スズメバチ、クワガタ、カブトムシ、カマキリ)など、多様な商品が登場している。


だんごむし



かめ


現在のカプセルトイの価格は、100円から500円までが主流だが、500円クラスの高精密なアイテムが増えており、子どもだけでなく、親世代に至るまでファン層が拡大している。


いきもの図鑑クワガタムシ


アイテムも、アニメやマンガ、特撮、ゲームなどのキャラクター、動物や爬虫類、昆虫などの生物、クルマやバイク、電車などの乗り物、電話機やカメラなどの家電、食品サンプル系など、実に多様化しており、国内だけでなく、世界にも愛好者が拡大している。

とくにここ数年の高品質化はめざましく、精密な造形、美しい仕上がりは大人にも十分魅力的な玩具へと進化している。ただ、その分、価格も上昇しており、対象年齢層も上昇しているのは、悩ましい点かもしれない。