【サウジカップ】矢作師「馬とスタッフを誇りに思う」/吉田豊「騎手をやっていて良かった」…パンサラッサ逃走で日本馬初V！歴史的快挙
現地時間2月25日、サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた、サウジカップデー8R・サウジカップ（G1・ダ1800m・1着賞金1000万ドル＝約13億円）で、吉田豊騎乗のパンサラッサが逃走劇を演じて、日本馬初のサウジカップ制覇を達成。レース後の公式会見に吉田豊騎手と矢作芳人調教師が出席し喜びの声を届けた。
矢作芳人調教師、吉田豊騎手一問一答
●まずどのような心境でしょうか？
矢作師「この世の中でこんなことが起きるなんて信じられないくらいアンビリーバブルなことで、馬とスタッフを誇りに思います。やることはひとつでいつも通りとにかく逃げること。今日はスタートが決まったことが大きな勝因だったと思います。僕のフィーリングがすごかったということですね（笑）」
●先生は色んな国で勝っていますが、サウジカップを勝ったことは調教師人生の中でどのくらいのことでしょうか？
矢作師「最高じゃないですか。お金が最高ですしね（笑）」
●素晴らしい競馬だったと思うのですがどうでしょうか？
吉田豊騎手「スタートが決まってくれて、それからは安心してパンサラッサの競馬をしようと思ってそれが出来たので、結果がついてきてくれて大満足です」
●先生は馬場に自信があると言っていましたが、吉田さん自身は自信がありましたか？
吉田豊騎手「先生はよく言ってくれるんですが、結果は二の次でパンサラッサの競馬をしてくれということで、あとは馬場が向いてくれるかどうかは結果次第だと思っていました」
●後ろから色んな馬が来ていましたが、どんな心境でしたか？
吉田豊騎手「何か来ているなというのはわかっていましたが、二枚腰がある馬なので、なんとか凌いでくれと思っていました」
●吉田さんの騎手人生にとってサウジカップの勝利はどのようなものでしょうか？
吉田豊騎手「本当に忘れられないレースで、騎手をやっていて良かったなと思います」
●ここ2年間、矢作厩舎は海外ですごく成績が出ていますがどう思いますか？
矢作師「トライアンドエラーを繰り返して、経験を積めたことでチームが熟成してきたというか、完成系に近づきつつあるのかなと思います」
●ドバイワールドカップに行く可能性は？
矢作師「これからオーナーと相談ですが、その可能性もあると考えています」
●今年はヨーロッパに挑戦する可能性はありますか？
矢作師「行かせてくれるオーナーがいれば是非行きたいです」
【1351ターフS】坂井瑠星騎乗 バスラットレオンが逃げ切り！
今日かぶっているのはブリーダーズカップを勝った時のハット
●先生はいつから帽子をかぶりだして、どうして帽子をかぶりだしたのですか？
矢作師「無名な調教師でしたので、皆さんに覚えてもらうためにわかりやすいのがハットだということで、今日かぶっているハットはブリーダーズカップを勝った時のハットです（笑）」
レース結果、詳細は下記のとおり。
現地時間2月25日、サウジアラビア・キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われた、サウジカップデー8R・サウジカップ（G1・ダ1800m・1着賞金1000万ドル＝約13億円）は、吉田豊騎乗、パンサラッサ（牡6・栗東・矢作芳人）が逃げ切りで日本馬初勝利の快挙を達成した。2着にカントリーグラマー（牡6・米・B.バファート）、3着にカフェファラオ（牡6・美浦・堀宣行）が入った。勝ちタイムは1:50.80。
日本から参戦した、C.ルメール騎乗のジオグリフ（牡4・美浦・木村哲也）は4着、D.レーン騎乗のクラウンプライド（牡4・栗東・新谷功一）は5着、R.ムーア騎乗のジュンライトボルト（牡6・栗東・友道康夫）は7着、M.バルザローナ騎乗のヴァンドギャルド（牡7・栗東・藤原英昭）は11着敗退。
芝ダートG1勝利で二刀流
吉田豊騎乗、パンサラッサが逃げ切りを決めて日本勢サウジカップ初勝利の快挙を達成した。スタートを決めてダッシュ良くハナへ。軽快なスピードを見せて先手を奪うと、後続を引きつけての逃げを展開。直線では二の脚を使ってしぶとく粘り込み、後方から追い込んできたカントリーグラマーの追撃を振り切った。パンサラッサは昨年ドバイターフでG1制覇を飾っており、芝ダートの国際競走でG1制覇と二刀流ぶりを発揮。同馬を管理する矢作芳人調教師はレース前の公式会見でレース選択について「自分のフィーリングです」と話しており、矢作マジックが見事に炸裂した。
