森保監督【写真:ロイター】

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日本代表にまつわる名場面を回顧「監督・選手が語った後日談」

 サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)に出場した日本代表はグループリーグでドイツ、スペインという強豪を破り、2大会連続16強を達成。日本中に感動を巻き起こし、8日にチームは解散した。ここでは大会中にあった日本代表にまつわる名場面を回顧。今回は監督・選手が語った後日談。クロアチア戦で大会を終えた森保一監督と選手たちは会見やテレビ番組で舞台裏を自らの口で明かし、主将のDF吉田麻也が語った印象に残ったことも話題になった。

 日本中が熱狂した舞台裏で、さまざまなことが起きていた。そして、それは監督・選手たちの自らの口で次々と明かされた。主将の吉田は森保監督とともに出席した帰国会見で印象に残ったことを問われ、グループリーグ第2戦のコスタリカ戦のハーフタイム、「監督がブチ切れたところが一番印象的でした」と笑顔で説明。その模様の一部は、日本サッカー協会(JFA)の公式YouTubeチャンネル「JFATV」の映像で収められており、話題を呼ぶことになった。

 0-0で前半を折り返し、ロッカーで声を張り上げた森保監督は「相手は死に物狂いで来てるぞ! 球際!」「足をしっかり出していく! 球際負けんな! 行くぞー!」と鬼の形相で鼓舞。選手も掛け声で応えた。普段は温厚な印象が強い指揮官だけに、ファンからは「必要なブチ切れだったと思います笑」「普段優しい人がピー音入るレベルでキレたら印象強いよな」「見ました」「ビックリした」などの声が寄せられた。

 一方で、森保監督が涙した場面も。クロアチア戦翌日のフジテレビ系特番に出演。敗退後の選手たちのコメントが紹介された最後、一夜明けて吉田が「いろんな監督とやってきたけど、間違いなく一番尊敬できる監督。もう一個、監督を上に連れて行ってあげたかった」などと涙ながらに吐露した。これを見守った森保監督は「自分(の力)が足りなかったなと思います。もっと想いを強く持ってW杯に臨んで、選手たちを勝たせてあげたかったな」ともらい泣きした。

 全試合ゴールマウスを守ったGK権田修一はTBS系「ひるおび」に出演し、「権田の18秒」と言われたドイツ戦のビッグセーブについて回顧した。ファインセーブ4連発を披露した場面について「納得いかない。本当は6秒で終わらせられた」と語り、2本目のシュートは弾くのではなくキャッチできたと説明。また、大会中は万が一コロナ陽性となった場合、GKが集団感染しないように3人は必ず別のテーブルで食事を取る決まりがあったことなど、舞台裏を明かした。

 また、グループリーグ最終戦のスペイン戦で話題になったのが「三笘の1ミリ」。この場面を切り取った画像を吉田がスマートフォンの待ち受け画面に設定していることが話題に。フジテレビ系「Live News イット!」に出演した主将は「福が来ると思って」と理由を明かした一方で、「昨日(8日)、食事会があって薫に見せたら『大会終わったんで、もう変えた方がいいですよ』と言われました(笑)」と語っていた。

 主将の吉田は帰国会見で選手たちに積極的にメディアに出て、サッカー界の露出を増やすように求めていた。ファンにとってW杯の知られざる舞台裏はこれから日を追うごとに明らかにされていくかもしれない。

(THE ANSWER編集部)