17日に放送された『笑点』(日本テレビ系)の終盤、レギュラーの1人である落語家・三遊亭円楽が久しぶりに姿を見せた。1月に脳梗塞を発症し現在は自宅療養中の円楽、この日は映像での出演だったが、すでに復帰に向けて稽古をはじめており「笑点メンバーの中じゃ俺が一番うまいから」「(春風亭)昇太、首を洗って待ってろよ」と相変わらずの毒舌で会場を沸かせた。そんな中、円楽の弟子である伊集院光は直々に今回の出演の報告を受けたことを自身のラジオ番組で明かしたが、その際の円楽らしい言い回しに思わず笑ってしまったという。

憎まれ口をたたく口達者さは相変わらずだったが、現在もリハビリ中ということもあって発症前との様子の違いに心配の声もあがった三遊亭円楽。しかし彼の直属の弟子である伊集院光は、18日深夜に放送された『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)の冒頭で「考えて。72(歳)だよ」と一言。「72のおじさんが何度も大病して、で今、リハビリ中に出てるって考えたら、あんな感じだろ。あんな感じだと思う」と、必要以上に深刻に捉える必要はないと師匠をフォローした。

そんな伊集院は円楽に会った際、『笑点』に「どういう形で復帰するんですか?」と質問したところ、円楽から「ちょっと出るよ。あのね、“きょうのわんこ”みたいな形で」という答えが返ってきたそうだ。“きょうのわんこ”といえば、朝の情報番組『めざましテレビ』(フジテレビ系)で各家庭のワンちゃんが登場する定番のミニコーナーだ。その内容は違えど手法に関しては確かに円楽の『笑点』出演シーンと似通っており、思ってもみなかったたとえに伊集院も「もう超面白くて(笑)」と笑ってしまったという。さらに実際に放送を見たことでその面白さは倍増したようで、「なかなか言えないよ。あの復帰の仕方を“きょうのわんこの形”って」と円楽のユーモアに改めて感服していた。

円楽の近況についての声は、ツイッターを通して伊集院にも届いているそうだ。「年取ったな」「結構よれよれだな」などとネガティブなものもあり、伊集院自身も「いくつか病気した、全部の病気の前の三遊亭円楽と比べると、それはアレですけど」とそれらの意見を否定していないが、一方で円楽の発する言葉に「急速にこの人元気になってる」と感じるという。14日に放送された『プレバト!!』(MBS毎日放送)に出演した際も、「もう復帰できる」と主張する円楽を「もうちょい休め」と周囲が必死に止めていることを明かしていた伊集院。距離の近い存在だからこそ、映像だけでは分からない円楽のパワフルさを実感しているようだ。
(TechinsightJapan編集部 根岸奈央)