FA杯途中出場となった南野拓実【写真:AP】

写真拡大

マネ、サラーが遠征メンバーから外れた2部ノッティンガム戦で先発メンバー落ち

 イングランド1部リバプールは、現地時間3月20日にFAカップ準々決勝で2部ノッティングガム・フォレストと対戦。

 後半33分にポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタが挙げたゴールで1-0と辛勝したなか、英メディア「HITC」は、先発落ちした日本代表MF南野拓実にとっては、今夏の退団を決意する一戦になったと報じている。

 今シーズン、南野はリーグ戦でのスタメンがなく、10試合に途中出場して計88分の出場にとどまっている。それでも、リーグカップでは3回戦から準決勝の5試合で4得点1アシストを記録して、リバプールの優勝に貢献。FAカップでも4回戦カーディフ戦(3-1)で1ゴール、5回戦のノリッジ・シティ戦(2-1)でも全2ゴールを挙げ、チームの勝利に貢献してきた。

 リバプール専門メディア「This is Anfield」は、ここまでFAカップで3得点を挙げてチーム内得点王となっている南野にスポットライトを当て、過去にFAカップにおいて2試合連続で複数ゴールを挙げたFWマイケル・オーウェン(2001年の決勝と2002年の3回戦)とFWイアン・ラッシュ(1986年の準決勝と決勝)という2人のレジェンドに肩を並べられる可能性を指摘していた。

 しかし、ユルゲン・クロップ監督はノッティンガム戦で南野を先発から外す決断を下した。南野は後半19分から途中出場したものの、得点を挙げることはできなかった。

「HITC」は、「南野拓実は今夏に、リバプールを離れなければならない」として、リーグ戦での起用が少なく、格下の相手との試合ばかりで起用されてきたことに言及した。

「ついにユルゲン・クロップ監督が、彼のことを完全に信頼していないことが明白になった。元ザルツブルクのウインガーは、6月にアンフィールドを去る必要がある。ドイツ人監督は先発から彼を外した。しかも、サディオ・マネとモハメド・サラーは遠征メンバーにも入っていなかったのにだ。南野にとって先発落ちは、顔を叩かれたようなものであり、わずかな信頼しかしていないことが、リーグカップの決勝でもメンバーから外したリバプール監督からの強固な合図となっている」

 冬の移籍市場ではイングランド1部リーズやフランス1部モナコからの関心が示されたという南野。この先も世界有数のビッグクラブであるリバプールにとどまるのか、新たな挑戦に出ることになるのか、その去就に注目が集まる。(FOOTBALL ZONE編集部)